アファメーション コーチングを理解しよう STEP7


コーチングを理解しよう STEP7 アファメーション

苫米地式コーチング認定コーチの杉本浩章です。


これまでのSTEPで、ゴールを達成するために重要なことをご紹介してきました。

それは「エフィカシーを上げること」であったり、「セルフ・トークをコントロールすること」でした。こうすることで、セルフイメージをゴール達成できる自分に相応しいものにし、コンフォート・ゾーンの中身を変え、無理なくゴール達成を促していくわけです。

コンフォート・ゾーンを、現状の世界からゴールの世界へと移行することができれば、それはマインドにとって、最も自然で確実なゴール達成の方法になります。



「ルー・タイスの方程式」というものがあります。

I(Image) × V(Vividness) = R(Reality)

「イメージに臨場感が伴えば、それは現実のものとなる」という意味です。


これはルー・タイスのプリンシプルとして非常に重要なもので、イメージとはセルフイメージそのものです。

つまり、この方程式の意味することは、「ゴールの世界のセルフイメージの臨場感が上がれば、それが現実になる」ということです。

ゴールの世界をイメージし、そのイメージに強い臨場感を与える。ゴールの世界がありありと目の前に広がっているかのように、マインドを上手に使う。そうすることで、ゴールの世界をコンフォート・ゾーンとし、ゴール達成を現実のものとすることができるのです。


エフィカシーを上げることや、セルフ・トークをコントロールすることは、ゴールの世界の臨場感を上げることに他なりません。

コーチングとは「コンフォート・ゾーンをゴールの世界にする技術」と表現できますが、その核心となるのは、ルー・タイスの方程式が指し示しているように、「臨場感」なのです。

コーチングにおけるゴール達成の様々な方法は、「ゴールの世界の臨場感生成技術」と捉えると分かりやすいと思います。



このSTEPでは、「アファメーション」という技術を学びます。

アファメーションとは、ゴールを達成した未来の自分の臨場感を高めるために、言葉のイメージ喚起力を利用する方法です。11のルールに従ってアファメーションを書き、毎日読み上げることで、ゴール達成を促します。


① 個人的なものであること
② 肯定的な表現のみを使う
③ 現在進行形で書く
④「達成している」という内容にする
⑤ 決して他人との比較をしない
⑥ 動きを表す言葉を使う
⑦ 感情を表す言葉を使う
⑧ 記述の精度を高める
⑨ バランスをとる
⑩ リアルなものにする
⑪ 秘密にする


ルールに基づいて書いたアファメーションは、毎日少なくとも2回は声に出して読みます。そしてそれが実現した時の感情をじっくりと味わいます。ゴールを達成した世界をリアルに表現し、感情の力を使うことで、高いエフィカシーと強い臨場感を維持し、ゴールの世界をコンフォート・ゾーンとするのです。それがゴールを達成するメカニズムです。



アファメーションの文例

・ 私は大勢の人の前でもリラックスし、自信と余裕をもって講演をすることができて、誇らしい。

・ 私は相手の話をじっくり聞き、深く共感し、いつでもよりよい人間関係を構築することができて、毎日が充実している。

・ 私は世界屈指のミュ―ジシャン。人々に最高の感動と安らぎを与え、みんなが私の奏でる美しい音に心を向けてくれている。そんな日々に胸が高鳴っている。



ルール①「個人的なものであること」、⑤「決して他人との比較をしない」について
一人称で書き、主語を「私」、「私たち」にします。コーチングでは他人のものさしは一切利用しません。自分自身が本心から幸福を感じ、やりたいと思えることに集中します。比較の概念は必ず、ネガティブな感情を引き起こし、エフィカシーを下げ、ゴールの世界の臨場感を下げてしまうからです。


ルール②「肯定的な表現のみを使う」について
無意識に否定形は通用しません。否定する内容を口にした途端、その内容を脳はイメージしてしまうからです。否定語、否定形は使用せず、肯定的な表現のみを使います。


ルール③「現在進行形で書く」、④「達成しているという内容にする」について
すでに達成しているというリアルなゴールの世界を描くことで、臨場感を高め、無意識にその世界をコンフォート・ゾーンとして選択させます。


ルール⑥「動きを表す言葉を使う」、⑦「感情を表す言葉を使う」について
ゴールを達成した世界での自分自身の行動を表現する言葉や、感動などを表す感情の言葉を盛り込むことで、より臨場感を高めます。


ルール⑧「記述の精度を高める」、⑩「リアルなものにする」について
このルールもやはり、臨場感を高めるために重要です。


ルール⑨「バランスをとる」について
次の「STEP8 バランス・ホイール」で詳しく説明します。


ルール⑪「 秘密にする」について
ゴールやアファメーションは、むやみやたらに他人に見せたり、話してはいけません。「もっと今の自分や周りを見なさい」などと否定され、エフィカシーを下げてしまったり、ゴールの世界の臨場感を下げてしまう可能性があるからです。ドリームキラー(夢を邪魔してきたり、壊す人のこと)にゴール達成を邪魔されないために、注意が必要です。また、他人に話したり宣言してしまうことで、そのゴールやアファメーションは、本来「Want-to(~したい)」であるはずのものが、「Have-to(~しなければならない)」に変わってしまう可能性もあります。



詳しくは、以下の書籍を参照して下さい。

苫米地英人 著:「言葉」があなたの人生を決める、夢をかなえる方程式 (フォレスト出版)


「言葉」があなたの人生を決める、夢をかなえる方程式



アファメーションは、言語を使ってゴールの世界の臨場感を高める技術ということができますが、言語を使わずに、心の中に鮮明な「映像」を描いてゴールの世界をリアルにイメージし、強い情動を伴って、臨場感を高める方法もあります。

それが、「ビジュアライゼーション」です。


「視覚化」という日本語訳があるので、それを聞くと、映像イメージだけを想像しがちですが、コーチングにおけるビジュアライゼーションの場合、そうではありません。

視覚情報だけではなく、五感を通してゴールの世界にいる自分をリアルにイメージします。音、におい、感触、味覚といった五感情報を総動員して描くことで、臨場感を高めるのです。


アファメーションは、一人称現在形で描くことがルールでしたが、ビジュアライゼーションにおいても同様です。第三者の視点でイメージするのではなく、自分が今、達成しているという実感の伴った鮮明なイメージを、「自分の視点」で心の中に描くのです。

このときアファメーションを参考にしたり、ビジュアライゼーションによって浮かび上がった言葉をアファメーションとして書いたり、相互に活用していくのも大変効果的です。


このビジュアライゼーションという方法論の背後にも、やはり、「I(Image) × V(Vividness) = R(Reality)」のプリンシプルがあります。

アファメーションを書き、ビジュアライゼーションを行うことで、最も効果的に、ゴールの世界の臨場感を高め、コンフォート・ゾーンを現状からゴールの世界へと移行することができ、自然で確実にゴール達成を促すことができます。



最後に、ルー・タイスが私たちに最初に教えてくれるアファメーションをご紹介します。

I could be more, do more, and have more.
I am going to start with myself, with my own self talk, and build out from there.
Lou Tice

私はもっと大きな人間になれる。もっと多くのことができる。もっと多くを手にすることができる。
まずは自分のことから始めよう。自分に語りかけることで、可能性を切り開こう。
ルー・タイス



コーチングを理解しよう STEP8 バランス・ホイール



コーチングを理解する10のステップ