コーポレート・コーチングとは? 誰でもできる「コーポレート・コーチング」のはじめ方 STEP1

コーポレート・コーチングとは? 誰でもできる「コーポレート・コーチング」のはじめ方 STEP1



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『誰でもできるコーポレート・コーチングのはじめ方 STEP1 コーポレート・コーチングとは?』では、コーポレート・コーチングの考え方、位置づけについて解説します。



「コーポレート・コーチング」とは、文字通り、コーポレート(組織・企業)を対象としたコーチングの体系です。

これを理解・実践するためには、まず、コーチングの基本を理解している必要があります。

コーチングの基本をまだ学ばれていない方は、コーポレート・コーチングのステップを進む前に、以下の『誰でもできる!! コーチングをはじめる10ステップ』をお読みください。


誰でもできる!! 「コーチング」をはじめる10ステップ

それでは早速、「コーポレート・コーチング」を Step by Step で学んでいきましょう!!


「コーポレート・コーチング」という言葉を聞くと、その内容は、企業であったり、ビジネスや営利法人に特化したビジネス・コーチングの体系のように感じますが、決して、企業に限定されたものではありません。

実際は、複数の人間の関わる組織すべてに適用することができるのが、「コーポレート・コーチング」です。

企業やビジネス、営利に限らず、組織の大小にとらわれず、非営利組織や〇〇法人、何らかの団体、ビジネスユニット、スポーツチーム、人の集まったグループ、最も身近な例で言えば、家族という小さな社会にまで当てはめることができます。

つまり、複数の人間が関わるものであれば、ずべて、コーポレート・コーチングの範疇となります。

これがまず、コーポレート・コーチングの強みであり、汎用性・適用性の高さなのです。



日本でコーチングと言うと、もっぱら個人のためのコーチングである「パーソナル・コーチング」ばかりが目立ちますが、コーチングの創始者である、故 ルー・タイス(1936~2012年)がはじめたコーチングは、実は、はじめから「コーポレート・コーチング」なのです。


ルー・タイスは、アメリカのシアトルにあるケネディ高校の教師で、アメリカン・フットボール部のコーチを務めていました。

ルーは、自身の教え子であるフットボール選手達の能力やパフォーマンスを上げようと、試行錯誤を繰り返していました。その過程で、ワシントン大学のある客員教授から学んだことが、ルー自身の考え方、そして人生を大きく変えるものとなりました。教え子たちを大きな成長や変化に導き、その学びの深さを実感することができたのです。

それがスタートとなって、今度はアマチュア選手達やプロチームのメンタル強化法をビジネスマンや企業組織に適用し、人材の育成や企業の成長にめざましい成果を上げるようにもなっていきました。

コーチングとして、社会一般に広く受け入れられ、重要性が認識されるようになったのです。

今ではアメリカのフォーチュン500の62%、NASA、連邦政府機関、州政府機関、国防総省、警察組織などが、ルー・タイスのプリンシプルやコーチングを採用しています。


ということは、本場アメリカで広く認知され、実際に使われているコーチングはというと、パーソナル・コーチングではなく、「コーポレート・コーチング」なのです。

もっと言ってしまえば、パーソナル・コーチングとは本来のコーチングの体系の一部であり、コーポレート・コーチングの礎の部分でしかないのです。

日本で広まっているコーチングの印象とは、あまりに違うように感じられるかもしれませんが、事実です。



例えば、世界各国の首相や大統領なる人物にコーチングをするとします。

彼らは、自分のことだけを考えて生きているはずはありません。自分の身の回りのことだけを考えて生活しているのではありません。

もっと抽象度の高い、分かりやすく言えば、もっと高い視点と領域で思考を働かせています。

それは一般の方々の想像を絶する、はるか広く高い情報空間・領域を見渡さなくてはなりません。国家レベル、壮大なスケール感での、言わば、組織を運営しているのです。

これは、明らかにコーポレート・コーチングの範疇です。


ルー・タイスが大統領にコーチングをする場合、一見、パーソナル・コーチングをしているように見えますが、内容は歴(れっき)としたコーポレート・コーチングだったのです。

純然たる、タイス・スピリットを継承したコーチングの真髄は、間違いなく、「コーポレート・コーチング」なのです。



そんなコーポレート・コーチングを理解する10のステップを進めるうえで、ここでは最も根底にある考え方を学びます。

まずは「パーソナル・コーチング」から考えてみましょう。


「パーソナル・コーチング」とは何でしょうか。

適用・応用範囲が広いため、様々な表現の仕方があると思いますが、ひとつの表現方法として、「個人のための、ゴールを設定し、それを達成するためのマインド(脳と心)の技術」と表現することができます。

それはコーチングの語源から考えてみると明らかです。


コーチングという言葉はもともと、ヨーロッパのハンガリーにある「コチ(Kocs)」という小さな村の名前に由来しています。コチは、現在は2700人ほどの村人が住んでいて、ハンガリーの首都「ブタペスト」から南西へ50キロくらいの場所にあります。

記録によると15世紀には、この村で「馬車」が作られていました。馬車というと、現代の私たちの感覚からすると、エンジンのついていない車のような乗り物で、それを馬が牽(ひ)いているイメージがありますが、この時代の馬車というのは、大きな車輪のついた大きな荷台という感じです。当時はこれに人や荷物を載せて馬で牽き、運んでいました。

次第に、コチでつくられる馬車は非常に性能がいいという評判(性能というより、よくできていると表現した方が正しいかもしれません)から、1800年代前半には、急速に周りの国々や地域へと拡がっていきました。

このとき、馬車の性能や評判のよさから、コチの馬車は、村の名前がそのまま馬車の名前としても使われ、「コチ」という言葉は村の名前であるとともに、馬車を指す言葉にもなっていきました。


コチの馬車
コチ(馬車)の絵

コチ(馬車)は、人や荷物を目的地まで運んで行ってくれる乗り物です。

そこから派生して、「人を目的地やゴールまで連れて行ってくれる人」のことを「コーチ(Coach)」と呼ぶようになりました。これがコーチの語源です。


「コーチング(Coaching)」という言葉は、「コーチ(Coach)」のing形(現在進行形)です。

ルー・タイスが、人を目的地(人生のゴール)まで到達させるための「マインドの技術」として、「コーチング」という言葉を使ったのです。


ですから、コーチングとは、「ゴールを設定し、それを達成するためのマインドの技術」ということになりますし、パーソナル・コーチングは「個人のための、ゴールを設定し、それを達成するためのマインドの技術」ととらえることができます。


コチ(Kocs)の看板
コチ(Kocs)
コチ(Kocs)

写真は「ハンガリーのコチ(Kocs)村」



そんなコーチングのコーポレートバージョン(組織版)が、「コーポレート・コーチング」です。

コーポレート・コーチングとは、「組織のための、ゴールを設定し、それを達成するためのマインドの技術」です。


組織を形成しているのは、組織に関わる複数の人間です。

私達、個人個人の人間の活動を決定づけているのは、まぎれもなく、それぞれの「脳と心」、すなわち、個々の「マインド」です。

ということは、組織全体の活動を決定づけているのは、組織に関わる複数の人間のマインドの集合体と考えることができます。

組織の在り方というのは、組織に関わる複数の人間のマインドの集合体によって定義づけられていきますから、組織は全体として、組織に関わる複数の人達の脳をひとまとめにした「ひとつの大きな脳」をもつ存在、「組織はひとつの大きなマインドをもった情報的存在」ととらえることができます。


このように、組織を「ひとつの大きな脳と心をもつ存在」ととらえることができるからこそ、コーポレート・コーチングは、「組織のための、ゴールを設定し、それを達成するためのマインドの技術」というように、本質的にパーソナル・コーチングと同じように扱うことができるのです。

これが、コーポレート・コーチングの本質的な考え方であり、威力であり、適用性・汎用性の根幹となるところです。


しかし、本質的な考え方はパーソナル・コーチングもコーポレート・コーチングも同じですが、コーポレートは関わる人間が複数である以上、コーポレート・コーチングは当然のことながらパーソナル・コーチングの理論や概念を基礎に、それらを複数の人間に適用できるようにまとめた、さらに上の概念なり技術が必要になってきます。

それがコーポレート・コーチングの体系であり、その体系を今後のステップを進める中で、学んでいって頂きたいと思います。



【コーチングで世界を創造する】 杉本ワークス MIND Over The NEXT!! 杉本 浩章 




10 STEP for CORPORATE COACHING
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