大周天で龍を目覚めさせよ、小周天と大周天とクンダリーニ覚醒の秘密とカラクリ?!


大周天で龍を目覚めさせよ、小周天と大周天とクンダリーニ覚醒の秘密とカラクリ?!

【コーチングで世界を創造する】杉本ワークスの杉本浩章です。


気功における「大周天(たいしゅうてん)」に関する記事です。


「大周天は難しい」というお話をよく伺います。

身もふたもない言い方になってしまいますが、ただの慣れの問題ですので、少しずつ慣れていって頂きたいと思います。

ただ、大周天を知る多くの方は、「何でこんなに複雑なのだろうか」という疑問をお持ちではないでしょうか。


順を追って考えてみましょう。



まずは、大周天の前段階、「小周天(しょうしゅうてん)」からの説明になります。


小周天のやり方です。


尾骨付近にイメージで気の球を練り上げます。

私はドラゴンボール世代なので、「元気球」をついついイメージしてしまいますが、そんなエネルギーの球を尾骨の先あたりにつくります。


そしたらその球を、背骨に沿って、呼吸に合わせ上下させます。

息を吸うときは球を10cm上げる。
息を吐くときは球を5cm下げる。

加えて、息を吐くときはなるべくリラックスをします。

息を吸うときというのは、人間は放っておいてもリラックスしやすいものです。しかし、息を吐くときは力みやすい。なので、息を吐くときは意識して身体をゆるめるようにします。


気功をやるときは、身体を徹底的にゆるめなくてはなりません。

気功は、情報場や生命場に対して意識を集中し、その世界の臨場感を徹底的に高めて、書き換えを行います。

目の前の物理空間世界に臨場感を感じているようでは、思考の世界や情報空間の臨場感は下がってしまいます。徹底的にリラックスし、臨場感を物理空間から切り離さなくてはなりません。そうして深い変性意識(トランス、意識集中状態)に入りたいのです。


球を背骨に沿って呼吸に合わせながら上下させ、球が頭のてっぺんまで来たら、おでこ(の内側)までもっていき、そして額(ひたい)の内側、のどや胸の内側、お腹の内側に沿って球を下ろしていきます。

そして最後に、球を尾骨の先端付近にまで戻します。


この気の球の循環を何回か行っていくのが、「小周天(しょうしゅうてん)」です。



こうした小周天の解説をすると、大抵頂く質問があります。


ひとつ目。

どうして背骨に沿って球をわざわざ上下させるのか。なぜそんなに複雑な工程をわざわざ行うのか。単に球を上げるだけではダメなのか。


答えは、ダメではないのですが、小周天の効果が激減してしまうことです。

気の球を背骨に沿って上下させる理由ですが、それは、「脊髄(せきずい)を活性化」したいのです。


背骨の中には、脳と体全体をつなぐ神経束が大量に詰まっています。

そこの神経伝達がスムーズであればあるほど、人間はどんどん健康になるし、IQや身体能力も含め、人としての潜在能力やパフォーマンスがどんどんアップします。

脳と内臓や各細胞・組織との連絡(神経伝達)がスムーズかつ強固になるのですから、当たり前と言えば当たり前になるのですが、その伝達に滞りがあると、人は自己治癒力や潜在能力を十分に発揮させることができません。


ヨガの階梯(かいてい)の中には「クンダリーニ覚醒(クンダリーニ・ヨガ)」というものがありますが、「クンダリーニ」とは身体の秘める「生命エネルギー」のことです。

その本質は、背骨に眠るエネルギーの活性化であり、そのエネルギースポットのことを「チャクラ」といいます。

クンダリーニなりチャクラなりを開発することができれば、それは強大な身体能力の開発や脳力開発になることを、古代インド人はなぜか知っていました。

実際にクンダリーニ覚醒を行うと、運動・意欲ホルモンである、中枢神経系に存在する神経伝達物質「ドーパミン」が放出されるようになります。


ですから事実上、背骨の開発というのは、身体能力やIQ、潜在能力の開発となり、それを現代科学的な視点で見れば、「脊髄の活性化」と解釈することができます。

脊髄が、事実上の「ドーパミン経路」と見なすことができるし、その効果・効能を古代インド人は経験と知恵からなのでしょうが、知っていたということになります。


背骨や脊髄を活性化する方法は、気功的にはアルゴリズム(情報場操作の手順)の生成の仕方によって無数に存在することになるでしょうが、最もシンプルなのは、「気を流す」ことです。

気とは、「生命エネルギー」のことであり、そのエネルギーの球のことを「気功球」といいます。

気功球を丁寧に背骨に移動してやれば、背骨にたくさんの気が流れます。その丁寧さの表現方法のひとつが、小周天や大周天における「気の球の上下運動」だったわけです。

背骨に気功球を上下運動させてやれば、脊髄の活性化には非常に効果的でしょうし、それが小周天(や大周天)の威力の正体です。小周天は、きわめて効果的な健康法かつ、能力開発法なのです。



もうひとつのよくある疑問なのですが、気の球を体の前面内側に沿って下げる理由についてです。

気功球を、背骨や身体の中心などではなく、体の前面内側に沿って下げる理由、それは、気の循環を身体の内側でなるべくダイナミックに行いたいというのがその本質です。


気の循環とは、それはすなわち、身体の「浄化」を意味します。

気が循環することによって、気とは生命エネルギーそのものですから、気が血を呼び、エネルギーが代謝を促し、免疫作用や身体のあらゆる浄化作用が活性化します。

平たく言えば、気の循環が身体をきれいにしてくれるのです。


それは水の循環が、水の浄化を促進させることと同じです。

水の流れが止まり、淀(よど)むと、水は腐ってしまう一方で、循環は浄化作用をもちます。


そうすると、なるべく大きな絵でダイナミックに気の循環を促すことができれば、浄化作用が身体全体におよび、広がり、より洗練された形で身体の浄化作用が期待できるという見方・考え方です。

小さな循環で局所的な浄化作用を期待するのではなく、なるべく全体的でダイナミックな気の循環を行いたいのです。


そのひとつの答えとして、気の球をよりダイナミックに、体の内部全体で移動・循環させたいので、体の最も後ろ側に位置する背骨に沿って球を上げていき(実際は、脊髄活性化のため、気の球を背骨を中心に上下運動させ)、体の最も前面内側に沿って球を下げるという、大きな絵で気の球を移動させます。

こうすれば、気の循環がよりダイナミックに行えますし、浄化作用もより強化・洗練されます。


小周天は、こうして見てみると、科学的にも非常に理にかなった効果的かつ機能的な方法論として、大変に優れた養生功・健康法ですし、能力開発法でもあります。

理論や背景を知って、小周天をきちんと実践すれば、より確信をもって、楽しく続けることができるでしょう。


生命エネルギーである「気」が充分に循環をすると、人は健康で元気になれます。

病は気血の流れが滞っているのが原因で、気や血を何らかの方法で循環を促すことで、代謝が活性化され、免疫力や自己治癒力が高まり、病や不調が改善されていくのです。

これは「中医学」の基本的な考え方になります。




次はいよいよ、「大周天」についてです。


大周天をざっくり言うと、尾骨の先端付近(ヨガでいう第7チャクラである「ムーラダーラチャクラ」)に気の球を練り、背骨に沿って上げていきます。

息を吸うときは10㎝上げ、息を吐くときは体をゆるめながら5㎝下げる。そうやって気の球を上下運動させながら最終的におでこ(第1チャクラである「アジュナ―チャクラ」)にもっていく。

ここまでは小周天と同じです。


そして、ここからが大周天オリジナルになりますが、おでこから気の球を額の外に出して、出した球を宇宙に巡らせ、たっぷりと宇宙の壮大なスケール感・エネルギー感を感じながら、再び気の球をおでこから入れて戻し、額⇒喉⇒胸⇒腹と、身体の前面内側に沿って下ろし、最後に尾骨へと戻していきます。



大周天でやっていることは大きく2つです。


ひとつは宇宙の壮大で無限なエネルギーを取り入れること。

苫米地理論(認知科学者、苫米地英人博士の「超情報場仮説」)で言えば、情報身体(情報空間上での身体)を大きくし、抽象度エネルギー(情報空間上の位置エネルギー)を利用できるようにすること。

宇宙の壮大な「スケール感」と「臨場感」を感じることで、宇宙に存在する無限のエネルギーを利用可能にします。


もうひとつが、身体の気の流れをより大きな絵で循環させていること。気の球を尾骨から背に沿って上下させ、最後はおでこから下げて尾骨に戻す。

この部分は、先ほどの小周天に当たります。


全体を俯瞰(ふかん)して見ると、「大周天」 = 「小周天」 + 「宇宙の壮大なスケール感・エネルギー感」 ということになります。




最後に、最初の方で少しだけ触れた、「クンダリーニ覚醒」について解説したいと思います。


「クンダリーニ覚醒」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

これは「インドヨガ」の言葉で、ヨガには本来3つの階梯(かいてい、物事を学ぶ段階のこと)が存在します。

「ハタヨガ」、「クンダリーニヨガ」、「ラージャヨガ」です。


「ラージャヨガ」は瞑想のヨガで、脳をフル回転させるためのものです。「ラージャ」とはサンスクリット語で「王」の意味をもちます。

ラージャヨガをするために、その準備段階として、「ハタヨガ」と言って、長時間の瞑想に耐えうる強い身体をつくります。そして、「クンダリーニヨガ」で瞑想のためのエネルギーを養います。


日本で、「アーサナ(ポーズ、体位・姿勢のこと)」をやっているヨガを見たことがあると思いますが、あれは「ハタヨガ」のことです。

アーサナを正しく行うことで、瞑想と脳のフル回転に耐えられる強い身体、すなわち丈夫で鍛えられた骨と筋肉をつくり込みます。それがハタヨガの本来の目的です。

一般に知られるヨガに対する感覚とは、大分異なるのではないでしょうか。



そして「クンダリーニヨガ」で、「クンダリーニ覚醒」を目指します。

クンダリーニとは生命エネルギーのことで、7つのチャクラ(第1~第7チャクラ)全体を指します。中国気功で言う「気」のことです。それを活性化するのが「クンダリーニ覚醒」です。


中国気功では身体上のエネルギースポット(エネルギータンク)として、「上丹田(おでこ)」、「中丹田(心臓部)」、「下丹田(下腹部)」の3つの丹田を考えますが、インドヨガの場合、第1から第7までの「7つのチャクラ」を想定します。

第7チャクラ(頭頂部)
第6チャクラ(おでこ)
第5チャクラ(喉)
第4チャクラ(心臓)
第3チャクラ(へそ)
第2チャクラ(仙骨)
第1チャクラ(尾骨)


クンダリーニ覚醒というのは、それぞれのエネルギースポットである第1から第7までの7つのチャクラ全体を活性化する技術のことです。

クンダリーニ覚醒ができると、脳や身体がエネルギーで満ち、能力開発ができると古代インド人は考えました。

先ほども述べたとおり、これは現代科学で言うところの、脊髄(背骨を通る神経系)の活性化、神経伝達の循環を促すことです。そうすることで、神経伝達物質である「ドーパミン」の分泌が促進されます。


ドーパミンは、「意欲や渇望ホルモン」と言ったところでしょうか。

これが分泌されると、高い抽象思考ができる(IQが上がる)ようになったり、やる気や意欲がみなぎる、行動を起こしたくなる、精力に満ちるといった現象が現れます。

要するに、ドーパミンとは「情報空間上の移動を促す運動ホルモン」と捉えることができるのです。


ヨガでは、ドーパミン経路は第1ムーラダーラチャクラから第6アジュナ―チャクラにあると考えます。

しかし、実際の脳内のドーパミン経路は、VTA腹側被蓋野(ふくそくひがいや)から前頭前野までになります。



クンダリーニ覚醒というのは、「龍が目覚め、昇っていく」ように例えられます。

仙骨・尾骨あたりに「龍」が眠っていて、それが目覚めると、龍は背骨を伝って昇り、潜在能力が覚醒する。クンダリーニ覚醒はこのように比喩的に捉えられているのです。

これは、背骨(脊髄の神経伝達)が活性化されていくことを表わしています。すると人は、脳力が開花するのです。

それを、「仙骨に眠る龍が目覚める」と表現したのです。


これは「カイロプラクティック(脊椎徒手療法)」の成立にも明らかに通じるものです。

「カイロプラクティック」とは、脊柱・脊髄を正常化・活性化させることをひとつの目標にしています。

そうすることで、脳と内臓や全身体への神経伝達が活性化し、代謝や免疫力等が高まり、真の健康が導かれるという考え方です。


カイロプラクティックの創始者、「ダニエル・デビッド・ パーマー(Daniel David Palmer 1845~1913)」は、背筋や体幹の重要性と人体の神秘との関係性について、気づいていたのでしょう。



小周天や大周天では、気の球を呼吸に合わせて背骨に沿って上下運動させることは、先ほどご説明しましたが、これはインドヨガのクンダリーニ覚醒に当たります。

背骨における気の球の上下運動、気の循環によって、背骨や脊髄の活性化が期待できるからです。


どうして大周天は、わざわざこんな複雑な工程をするのかと疑問に思われるかもしれませんが、端的に言えば、この上下運動こそがドーパミン活性であり、脳力開発につながることは、今までのお話を読んで下されば、ご理解いただけると思います。


また、この複雑な工程の瞑想による反復・鍛錬によって、変性意識をどんどん深くすることができます。

瞑想体力、精神体力をどんどん鍛えることができます。それはトランスパワーを身につけること、変性意識を深くする訓練にもなります。

すなわち、内部表現の書き換えがどんどん上手になるということです。



「大周天」、最初は少々面倒なように思われるかもしれませんが、役割や働き、効果や威力を知り、愚直に実践して頂きたいと思います。

その愚直さこそが、そのまま絶大なる効果と能力開発に直接的につながっていきます。


大周天で、皆さんの中に眠る「龍」を目覚めさせてください!!



マーク・シングルトン 著 「ヨガ・ボディ」

マーク・シングルトン 著 「ヨガ・ボディ」


2018年01月31日