与えるのふたつの壁?!(その2)


与えるのふたつの壁?!(その2)

【コーチングで世界を創造する】 杉本ワークスの杉本浩章です。


前回のブログの続きです。



利他は絶対に必要です。それは前回のブログに書きました。

利己心のみで生きていけば、必ずいつかは、孤独になります。誰からも見向きもされなくなります。

それでは単純に寂しいというのもそうですが、そんな生易しいものではありません。本当に生きていけなくなります。

人は一人では決して生きていけない。「自分の存在価値というのは、他人を喜ばせてこそ」という視点は大切なのです。



コーチングには「セルフ・エスティーム」という言葉があります。

セルフ・エスティームとは、自尊心、「自分の社会的位置に対する自己評価」のことです。

能力の自己評価であるエフィカシー(自負心)と比べて、セルフ・エスティーム(自尊心)は「ポジションの自己評価」ということができますが、本質的には、自己評価がパフォーマンスを高めるという意味で、ふたつとも同じものです。


「社会的ポジショニング」というのは、どうやって上がっていくのでしょうか。

それはもう、一言、「利他」です。

他人を喜ばせるから、自分が社会や他人から求められるようになり、それに対して機能や役割を果たし、社会的地位やそれに相応した役割がさらにまた与えられるのです。

そして、セルフエスティームが高まります。


エフィカシー同様、セルフエスティームが上がれば、やる気に満ち、モチベーションが高まります。コンフォートゾーンが高い場所に移行するからです。

そして、また大いなる利他に励み、さらに社会から求められ、セルフエスティームが向上していきます。

利他とセルフエスティームというのは、循環であり、相補的な位置付けになります。



では、利他をしよう、利他が大切と言うけれど、その第1の壁が前回のブログ、「他人が何を求めているのかを見極め、それを与えるのは容易ではない」ということでした。

そして今日は、第2の壁についてです。


それは、「自身が満たされていないと、利他などできない」ということです。

考えてみれば当たり前のことですが、自身が目の前のことですごく困っているときに、他人に何かを与えようなどとできるでしょうか。

自分の明日の食べるお金もないのに、他人にお金をあげることなどできるでしょうか。

かなり難しいと思います。


ここは昔からよく言われることですが、「分け与える」という精神です。

自身にあるもの、与えられたものは、自分に対しても当然受け取り、使うけれど、他人のことも決して忘れてはいないという精神です。


ユダヤ人は、収入や財産の10%程は、寄付をします。

寄付をしたら、その行為が何倍も幸せや豊かさ、成功となって跳ね返ってくる。そんな考え方を文化として、ユダヤ人はしっかりと持っているのかもしれません。

ユダヤ人は全世界の0.5%しかいないのに、ノーベル賞受賞者の25%をユダヤ人が占めるという驚異的な事実と、関係がないようには思えないのが、私の本音です。



利他は大切だけれど、それは利己も満たされていないと難しい。

そうなると、利己が先なのか、それとも利他が先なのか。ニワトリが先か卵が先かみたいな議論になってしまいそうですが、両方必要なのです。


というより、利己と利他も相補的であり、また循環です。


これをコーチングでは、「バランス・ホイール」というのです。

自分のためのゴール設定もきちんとするけれど、家族や他人や社会のためのゴール設定もきちんとやる。

見えたことをひとつひとつこなしていきながら、そして、エフィカシーやエスティームもそれに伴って高まっていきます。

そうしてゴールへと、どんどん近づいていくのです。

2019年01月18日