自分を客観視することは難しい?!


自分を客観視することは難しい?!

【コーチングとヒーリングの融合】杉本ワークスの杉本浩章です。


「私たちは自分自身を客観視することがとても難しい」、ある程度の人生経験を積むと、誰もがそのように感じると思います。

これはコーチングを学び実践し、コーチングの理解を深めれば深めるほど、より正しいと感じるようになります。


私たちは「自己イメージ(セルフイメージ)」という自己の存在の在り方に対するイメージ、自分像を、皆がそれぞれに持っています。

そして、その自己イメージどおりに、私たちはものごとを無意識に選択し、判断し、行動します。自己イメージどおりの人生を送っているということです。

自分の状況や身の回りの環境が自己イメージから外れたものになると、脳は自己イメージとの不一致を大変不快に思い(認知的不協和)、その矛盾を解消しようとします。


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自己イメージに合致した人生が送れるようになるのは、脳にはそういうカラクリや指向性があるからと言ってしまえばそれまでですが、自己イメージに合致しないものは、視界から消える、見えなくなってしまうからです。

そういうフィルター機能が脳内にあって、そのフィルター機能をRAS(ラス)と呼び、見えなくなってしまったものをスコトーマ(心理的盲点)とコーチング用語では定義されています。


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こういったカラクリがあるので、自分にとって重要なもの、自己イメージに合致したものはよく見えるのですが、そうでないものは見えなくなってしまうのです。


人が自分を客観視できない理由はここにあります。

他人の欠点や弱点などを指摘するのは容易にできてしまうのに、自分に対してそれができないのは、私たちは自分にとって重要なものというフィルターで世界を見ているからです。

自我というのは、自分にとって重要なものの集まりですから、そんなフィルターで自身を見ても、何も違和感を感じないのは当然です。



自身を客観視できないことによって、私たちは現状に縛られます。

他人から見たら簡単に思いつくような解決方法なども、自身で見えないのは、やはり主観(自己イメージに合致したフィルター)に基づいて世界を見ているからです。


「あの人はどうして、こんなことも理解できないのだろう」、「この人はなんで、私の気持ちが分かってくれないのだろう」、こういったセリフは現実でも、小説や物語でもよく聞かれます。

理由は先に述べたとおり、人によって自己イメージが異なるから、見えている世界が人によって全く違うものだからです。



こういったメカニズムは、現状維持という点ではきわめて効率的な機能なのですが、変化や刺激を求める人生を望む過程においては、とても厄介です。


コーチングを生業にしていると、こんな質問をよく頂きます。

コーチングを書籍やブログなどできちんと学んでおけば、わざわざお金を払ってまでコーチをつけたり、コーチングを受ける必要などないのではないかと。

確かに、書籍などでコーチングをきちんと学べば、人生を変えることもできるでしょう。

しかし、私たちには必ずスコトーマがありますから、自分一人でコーチングを実践しようと思っても、容易にはゴールが見えてきませんし、コーチング理論をしっかりと理解しているつもりであっても、コーチングの実践や運用に必ず綻(ほころ)びが生じてしまいます。


エフィカシー(ゴールを達成する自己能力の自己評価)を上げるにしたって、コーチングによほど親しみがあるのであれば、自分でもエフィカシーを上げることはできますが、コーチングを学び初めの段階では特に、自分一人では相当に難しい面があります。


客観視してもらえるコーチが、エフィカシーを上げてくれるコーチが、必要になります。


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こうして考えていくと、コーチにもコーチが必要ですし、じつは、ヒーラーにもヒーラーが必要です。

私自身も体調が悪いときは、他人にヒーリングや気功などを頼む場合があります。

身体に対してはある程度の理解があったとしても、やはり私にもスコトーマがありますから、他人に依頼すべき事態はどうしても起こり得るのです。


やはり、人は、自分一人では生きてはいけないのです。

他人に頼るべきときは、素直に他人に頼るということも技術であり、スキルであるということです。

誰しも、よき出会い、よき師、よきコーチやヒーラー、よき友人・仲間、よき恋人、よきご縁が必要ですし、それがきちんとあれば、本当にありがたいことなのです。


今日もブログを最後までお読み頂き、ありがとうございます。

2017年10月04日