被(かぶ)りを防ぐ技術


被りを防ぐ技術

【コーチングとヒーリングの融合】杉本ワークスの杉本浩章です。


コーチングでもヒーリングでも、「被(かぶ)り」は度々問題になります。

しっかりと対策を講じる必要があるでしょう。



「被り」とは、相手に何らかの働きかけを行ったときに、患者や相手の邪気やネガティブな情報を受け取ってしまい、術者側が被害を被ってしまう現象のことをいいます。

気功ヒーリングの世界ではよくある話です。相手の症状を緩和してあげようと働きかけた後、気功師側が体調を崩したり、精神状態が不安定になったり、病気になってしまうことさえあります。


素人がむやみやたらに気功を覚え、大勢の人間に働きかけを行い、身体を壊すのは、本当によく聞く話です。注意しなくてはなりません。



この現象の背景には、「同調現象」があります。

人は、長く一緒にいたり、お互いの臨場感世界(臨場感を感じている世界のこと)や空間を共有すると、同調していきます。

要するに、「似てくる」のです。


女性二人が同棲していると生理周期が似てきたり、さらに長く一緒に暮らしていると次第に、性格や人格、顔つき、生き方や考え方まで似てきます。

夫婦で顔つきや雰囲気、気質や人間性などが本当によく似ている方々を、皆さんも見かけることがあると思います。

言語・非言語情報を問わずに、似ていきます。


余談ですが、私が以前、ミニチュア・シュナウザーを飼っていた時、犬を美容室に連れていくと、美容師のお姉さんに、「このワンちゃん、飼い主さんに本当によく似ていますよね~、雰囲気とか」としょっちゅう言われておりました。犬と人間も感じや雰囲気が似てくるようです。


ミニチュア・シュナウザー
ミニチュア・シュナウザー

同調現象について、詳しくはこちらのブログ:「選べない人間関係の中での身を守る方法」



同調現象を理解すると、コーチングでもヒーリングでも、被りが恐ろしいことが分かってきます。

ヒーラーが相手の病の世界にコミットし、働きかけを行えば、病の臨場感世界を共有しているわけですから、当然のことながら同調現象によって、相手の病情報などはヒーラー側に流れ込んできます。

コーチングだって同じです。クライアントが何かしらの悩みやネガティブ情報などをセッションに持ち込んで来れば、セッション中の同調効果によって、クライアントのネガティブ成分がコーチ側に飛び火してきます。

その代償として、クライアントや被施術者は、より元気になっていくわけですが。


この飛んできてしまうネガティブ情報を一般に、「邪気」などと言うのでしょう。

このお話をすると、いかにコーチやヒーラーが大変なのか、その一端が理解されるだろうと思います。



コーチやヒーラー、カウンセラー、その他何かしらの働きかけを行う側の者は、被りを防ぐ解決方法をしっかりと考えていかなければなりません。

方法論はいくつもあります。

ですが、最も根本的な方法論をここでは挙げておきたいと思います。


「情報空間上の身体を大きくする」ことです。



我々の目の前に広がっている物理空間世界で身体が大きいというのは分かりやすいでしょう。身長が高かったり、体重がより多いと、大きく感じます。

この視点で考えると、ゾウとアリのどちらが強いのか、すぐに分かります。ゾウの方が圧倒的に強いですよね。アリにとって、ゾウの影響力は半端ないです。なぜかというと、単純に、ゾウの方が身体が大きいからです。

アリがゾウを倒すのはまず無理です。でも、ゾウがアリをどうにかしようと思えば、なんてことはありません。ゾウにとっては簡単すぎです。

身体が大きいとは、それだけ有利ということです。


身体の大きい方が小さい方に影響を与えるのは容易です。逆に、身体の小さい方が大きい方に影響を与えるのは困難です。


ただ、身体の大きさは、「物理空間上の身体性の巨大さ」だけに限られません。

物理空間と連続的につながり、より抽象度の高い空間に「情報空間」があります。その情報空間上で身体を巨大にしていけば、相手のこちら側に対する影響は極小に抑え、こちら側からは相手に大きな影響を及ぼすことができます。



より本質的に言えば、「抽象度を上げる」ということです。

抽象度とは、「情報空間における視点の高さ」のことです。視点を上げて、情報空間上でのスケールを大きくし、情報空間上の身体性を巨大にします。

情報空間というのは、抽象度の高い方から低い方に影響を与えることは容易です。抽象度の低い方から高い方に影響を与えるのは困難です。

それが宇宙の秩序なのですが、情報処理に詳しい方は、「計算量の複雑性」から考察できます。


関連記事:「抽象度と抽象度の高い思考」

     「コーチング的結界術」



抽象度を上げて、情報空間における身体性を大きくします。


具体的には、コーチングであれば、「バランスホイール」の実践です。

より多くの高いゴールを達成していくためには、より高い視点、抽象度が求められるのは当然のことです。高い視点がなければ、同時にそれらを達成していくことはできないでしょう。

ですから、「バランスホイール」のきちんとした実践は、抽象度を高くします。


関連記事:「バランス・ホイール コーチングを理解しよう STEP8」



気功でやるなら、「大周天」です。

大周天は、情報空間における身体を大きくし、抽象度を高めます。


「小周天」は、身体を俯瞰(ふかん)し、身体の中を気で巡らし、循環させ、気の淀(よど)みをなくすことで、気の充実と浄化を試みるものです。

水も淀めば腐ります。循環によってそれを防ぎ、浄化させます。浄化の本質は「循環」であり、「運動」です。


余談ですが、宇宙の存在の本質は、「情報」であり、「運動」です。

それは物理学における「超ひも理論」からも、うかがい知ることができるでしょう。なにせ、素粒子の種類や状態は、短い「ひも」の運動状態、振動状態から決まるというのですから。



気の循環であり、運動こそが、私たち自身の心や身体、さらには世界を、より浄化し、あるべき姿へと導きます。

気功を志す者は、「気功の本質は気の循環と、それによる身体情報の浄化」にあることを心に留めておかなければなりません。


また、その効果を最大化するためには、身体が「水」のようにゆるゆるにゆるんでいることが望ましいことも重要です。深い深いリラックスが欠かせません。

身体がカチカチの状態では、気であろうが血液だろうが、より望ましい循環など不可能です。


経済の言葉に、「マネーロンダリング(資金洗浄)」という言葉がありますが、気も循環によって、身体を洗濯できます。私の尊敬する気功師の方が、気の循環によって「邪気ロンダリング」という言葉を使っていましたが、非常にうまい言葉の使い方だと思いました。



「大周天」は、小周天に加え、宇宙の気を頂くものです。当然のことながら、スケール感は桁違いに増し、壮大な自然や宇宙のエネルギーを利用することができます。

すなわち、抽象度も上がります。

大周天は、養生功におけるひとつの極みと言えましょう。

大周天をきちんと行うことで、身体は充実した気で満たされ、循環し、浄化され、そして抽象度や情報空間における身体性の巨大さも高まります。


関連記事:「大周天は難しい?!」


今日もブログを最後までお読み頂き、ありがとうございます。

2017年10月12日