セルフコーチングの困難性


セルフコーチングの困難性

【コーチングで世界を創造する】杉本ワークスの杉本浩章です。


セルフコーチングの難しさについて考えます。

セルフコーチングというのは、コーチをつけないでコーチングを実践すること。

何らかのコーチングに関する動画や書籍等によって理論や方法論を学び、自分一人で自分に対しコーチングを実践することです。



セルフコーチングはなぜ難しいのでしょうか。

最大の理由は、ゴール設定のルールにあります。

ゴール設定のルールとは、「現状の外側であること」、「心からやりたいと望むこと」、「各分野や各方面にバランスよくゴールを設定すること」です。


関連記事:「ゴール設定 コーチングを理解しよう STEP2」


ゴールを「現状の外側」に設定する、つまり、今のままの延長線上の未来には決して起こり得ないことをゴールとして設定すること。言い換えると、現時点で到底ゴールの達成方法が皆目見当もつかないようなゴールを設定することです。


これは実は、非常に難しい。

人間の認知のカラクリには、自分にとって重要なこと、現状の内側の世界、コンフォートゾーンの内側の世界しか見えない、そういった仕組みがあります。

コンフォートゾーンの内側の世界とは、今の自分にとって重要なものの世界、自我を構築している世界、だからこそ当たり前ですが、よく見える世界です。


反対に、自分にとって重要ではない世界とは、現状やコンフォートゾーンの外側の世界のことであり、脳にとってまったく興味のない世界、だからこそ、脳はそれを見せないようにフィルタリングしてしまいます。

これを、「スコトーマに隠れる」と表現します。


つまり、「ゴールを現状の外側に設定しなさい」とは、「今の自分にとって見えない世界をゴールとして設定しなさい」と言っているのです。

脳や認知のカラクリ的に見えないものをゴールとして設定しろというのですから、難しいのは当たり前なのです。

これがセルフコーチングの最大の難関です。



コーチをつけることによって、どうして見えない世界がゴールとして設定できるのでしょうか。

平たく言えば、コーチが、今の自分にとって見えない世界を見えるようにしてくれるからです。

コーチがクライアントのエフィカシーを高めたり、直接接することで、クライアントのコンフォートゾーンは大幅にズレるため、以前のコンフォートゾーンでは到底見えなかった世界が見えるようになり、現状の外側のゴールも次第に見えてくるようになるのです。


この神秘を支えるのが、「同調効果」です。

コーチとクライアントが直接臨場感を共有し、同調することで、コーチの臨場感世界がクライアントに無意識レベルで伝わり、クライアントのエフィカシーやコンフォートゾーンが高まることが基になっています。



不思議なもので、エフィカシーというのは伝播します。

コーチのエフィカシーが高ければ、クライアントのエフィカシーも高まります。

コーチができると言ってくれると、なぜかできるかもと思えるようになってくるから、不思議なものです。

不思議ですが事実です。


これこそが同調効果であり、エフィカシーの伝播です。人が人を支えるとは、こういうことを言うのです。だからこそ、オリンピック選手やアスリートなどには、コーチが必ずついています。

コーチが必要のないものであれば、わざわざコストをかけて、コーチをつけるはずもありません。

コーチがつくというのは、エフィカシーを高める最大の原動力のひとつです。

この力が、クライアントのセルフイメージやコンフォートゾーンを大幅に変化させ、現状の外側にゴールを設定しなさいという無理難題と可能とするカラクリです。



では、このセルフコーチングの最大の難関、「現状の外側にゴールを設定せよ」は、コーチをつけなければ不可能なのでしょうか。


答えは、もちろん、「可能」です。

不可能なら、セルフコーチングという言葉も存在し得ません。


ポイントは、まずひとつ目として、「ランダム性」です。

この世には、どの系においても必ずランダム性が介在します。これが有名な「不完全性定理」です。

ランダム性が介在するとは、分かりやすく言うと、たまたまとか、偶然、奇跡ということです。

これによってエフィカシーやコンフォートゾーンは一時的に変化しますから、一瞬だけかもしれませんが、以前のコンフォートゾーンでは到底見えなかったゴールが見えるようになります。

一瞬、一度でも見えてしまえば、しめたものです。



もうひとつ、秘訣をお伝えします。

素晴らしい人達、超一流の人達、世界を動かす人達などに接するということです。


「接する」というのは、直接会うことだけではありません。もちろん、直接会うことが理想ですが。

その人達の講演やセミナーを聞く、著作物を読む、映像を観る、その他何らかの方法で触れるということです。

これによって、その人達の臨場感世界を一部かもしれませんが共有し、そして同調効果が起きて、コンフォートゾーンがゆらぎます。ゆらげば、次第に新しいもの、新しい世界が垣間見えてきます。

現状の外側の世界、現状の外側のゴールが見え始める神秘であり、瞬間です。


今日も最後までブログを読んで頂き、ありがとうございます。

2018年02月17日