コーチングと人間関係の変化への対処


コーチングと人間関係の変化への対処

【コーチングで世界を創造する】 杉本ワークスの杉本浩章です。



以下のようなご質問をクライアントさんにいただきましたので、シェアしたいと思います。


(引用開始)

〇〇です。コーチングをありがとうございます。臨場感を高めると、それを行動に移そうとするエネルギーが湧いて来るのですが、毎回、少しの変化でも、とても苦しい思いをします。私が行動を起こす度、縁起が揺らぎ、家族間の距離感や関係性が少し変わってしまいました。また、今まで一緒に過ごして来た友人や親戚とも、同じ空間にいることが苦痛になってきています。家族に関しては少し縁起が薄くなった、少し切られた感じですが、友人等は、私が心の中で縁起を切った感じになっていて、心がモヤモヤしています。新たな縁起も生まれ嬉しいのですが、縁起が切れた時に恨みの気が送られて来たような気がして、悪いことをしてしまったように感じになっており、このような場合の対応方法について、ブログに書いていただけると嬉しいです。

(引用終了)



ご質問、ありがとうございます。

こうしてご質問をいただくと、私としては大変励みになりますし、また、皆さんがコーチングを実践されていく中で、どのようなことに悩まれているのか、それを知り、私としても大きな学びになります。



さて、コーチングを実践していくと、ご質問のようなことは、誰しも必然的に起こるものです。

今までの家族や友人や人間関係というのは、ゴールを設定する前の、もしくは人間関係が変わる前の自分のセルフイメージやコンフォートゾーンに合致した相手だからです。

人間関係も、コンフォートゾーンの一部です。

今までの居心地のよい相手というのは、今までの自分やセルフイメージにとって居心地のよい相手であり、セルフイメージやコンフォートゾーンが変われば、今までの居心地のよい相手は、居心地よくなくなるのは当然のことなのです。


コーチングの実践という意味合いだけで見れば、上記のような現象は、むしろ喜ばしいことです。

今まで居心地のよかった相手が、居心地が悪くなったということは、セルフイメージやコンフォートゾーンが明らかに変化した証(あかし)になるからです。

ゴールを設定して、その世界の臨場感を高め、マインドが切り替わった証拠であり、コーチングとして前進しているのです。

コーチング実践者として、悲観すべきことでは全くありません。


逆に、上記のことが全く起こらないことの方が問題です。

人間関係や縁起に変化がないということは、自身のセルフイメージやコンフォートゾーンに変化がないことを示しています。

せっかくゴールを設定しても、その達成に向かっていない、マインドが切り替わっていないとなれば、これほどコーチングの実践者として、悲しいこともありません。

ゴールが設定されただけで終わってしまっていて、達成に向かわない、マインドがスルーされた状態なのです。

それはコーチングをする人にとって、最も避けたいところです。



変化がつらいというのは、当然の心理です。

これはホメオスタシス(生得的な現状維持機能)によるものです。人間はやはり、変化に弱い生き物なのです。


別の例で挙げれば、私がつい最近経験したことですが、確定申告を前に、かなり愕然としました。

税理士から納税額の連絡を受け、あまりの大きな金額に、税金こんなに持ってかれるのか~とため息をついてしまいました。

コーチングの実践者として、冷静に考えると、これは大変喜ばしいことです。

日本は累進課税制度で、年収が上がれば、納税額もかなり上がります。税金が高いということは、それだけ年収も上がり、そして社会に対して貢献や寄付をしていることにもなります。

喜ばしいことのはずなのですが、やはり私も一人の人間。変化には敏感ですし、コーチング的には喜ばしいことも、人間の心理としてはつらいものがあります。


心理的対処としては、こういったことはコーチングの成果として喜ばしいことと受け入れることですし、それをよくよく知ることです。



ただ、人間関係の場合、それで割り切れる相手とそうでない相手がいるのも事実です。

家族や親友が相手となると、事は重大です。

人間関係が良好な相手というのは、コンフォートゾーンが一致し合っている相手なのです。コンフォートゾーンが変われば、人間関係は自ずと、難しくなります。


どうしても関係を崩したくない相手の場合、まずコーチングとして考えるべきは、その人との良好な人間関係をサブゴールとする、もしくはイメージ(ビジュアライゼーション)するということになります。

すると、為すべき妙案や対処法が見えてくる可能性があります。

ただ、ここで絶対的で具体的な対処方法を提示することは困難です。人によって、状況やセルフイメージは異なるからです。

だからこそ、コーチングの創始者ルータイスは、「Invent on the way、やり方は後から発明していく」になるのです。



コーチングにおける本質的対処法としては、メカニズムを考えるのが有効です。

人間関係が悪い方向に向かうのは、相手と自分とのコンフォートゾーンの不一致が根本的な原因です。

ならば、どうしても離れたくない相手、例えば家族のような場合、一緒にセルフイメージやコンフォートゾーンを高めるということが、最も理にかなった本質的な解決方法と言えます。


それは、相手と自分との「ゴールの共有」です。

家族や親友などの相手との間に、共通のゴールが見出せれば、お互いにセルフイメージやコンフォートゾーンを、一緒に高めることができます。

そうして間柄のギャップを少なくすれば、人間関係は必要以上に距離感が生まれることはありません。

2019年03月07日