イノベーションの裏には〇〇あり?!


イノベーションの裏には〇〇あり?!

【コーチングで世界を創造する】杉本ワークスの杉本浩章です。


先日、プリウスの開発秘話に関する記事を偶然目にして、とても印象に残りました。

記事:「「プリウス」丸20年、もう役割は終わったの?」はこちら


プリウスという車は、今では誰もが知っているハイブリッドカーですが、プリウスとはラテン語で「先駆け」という意味だそうです。トヨタが「21世紀のクルマをつくる、クルマづくりを変える」というミッションのもとに、開発しました。

その中身はというと、「21世紀の課題である資源・環境問題に答えを出すために圧倒的な燃費性能のクルマをつくるなら、燃費性能を2倍くらいにしないといけない」というものです。

そのためには、「(当時の)従来の技術の延長線上にはまったく答えがない」とも書かれています。


圧倒的なイノベーションが巻き起こるときというのは、その背景に、今までの常識を覆すような理念であったり、ミッションであったり、従来には考えられないようなことに挑戦したりという意識があります。

この視点は、変革を起こすうえで非常に重要です。



コーチングとは人生に大変革を起こし、幸福で豊かにしていくためのマインドの技術のことですが、そのまず最初に来るのが、他でもない「ゴール設定」なのです。


メカニズムの詳細はこちら(コーチングを理解する10のステップ)に譲りますが、ゴールは今の自分の延長線上には決してない、遠く高いものにします。

そうしないと、私たちは強力な現状維持機能(ホメオスタシス)に縛られ、人生を大きく変えることができないからです。

私たちのマインドは、何もしないと、今を維持しようとする分しかエネルギーを生み出さないようになっています。(コンフォートゾーンのメカニズムはこちら

エネルギーとは、モチベーションのことでもあるし、創造性(クリエイティビティ)のことでもあります。


この現状維持を大きく突破するためには、わざわざ現在の延長線上にはない、遠く高いゴールを設定します。すべては、ここからスタートします。

逆に言うと、そうしたゴール設定さえできてしまえば、マインドの性質上、人は変わらざるを得ません。

マインドには指向性があって、ゴールを設定すると無意識は自然にそちらに向かっていきますが、遠く高いゴールを達成しようとすると、どうしても自身のマインドやセルフイメージが変らなくてはいけないからです。


人は基本的に、過去の延長線上に生きます。過去の記憶や経験をもとに目の前を認識しますし、過去の記憶やセルフイメージに合致しないものは私たちには見えません。スコトーマの原理です。

見えないものは、考えようもないですし、行動を起こすこともできません。すなわち、見えることが重要なのです。


こうしたゴール設定を、コーチングでは、「現状の外側のゴール」と言うのでした。



先の例に挙げたプリウスの開発秘話にしても、現状の外側のゴール設定があったわけです。

「21世紀の課題である資源・環境問題に答えを出すために圧倒的な燃費性能のクルマをつくるなら、燃費性能を2倍くらいにしないといけない」

そして、そこには「従来の技術の延長線上にはまったく答えがない」とも。

まさしく、「現状の外側」を体現していたわけです。


企業の場合は、コーポレートコーチング(組織向けコーチング)に当たりますが、基本は同じです。

なぜかと言うと、当たり前のことですが、企業をつくるのは人間ひとりひとりだからです。多数の人間が共通の認識(理念やミッションなど)をもって組織した集まりが企業なのですから、企業全体をひとつの脳と心のように見なせるのです。それがコーポレートコーチングの根幹的な考え方です。

企業として、従来には考えられない燃費性能2倍のクルマをつくる、そんなゴール設定をトヨタという仮想的なマインドが行ったからこそ、イノベーションが起きたのです。

非常に面白いですよね!!


関連記事:「コーポレート・コーチング 入門」



記事には、最初のころに多くの反発や開発の困難に直面した事実が感じられます。

それでもあきらめなかったことも、成功の秘訣と言えるでしょう。

この部分は、コーチングの実践においても非常に重要な要素で、あきらめないでやり続けるためには、そのゴールが心から望んでいるものでなくてはなりません。

中途半端な信念で高いゴールなどに臨めば、困難や挫折に直面したとき、すぐにそのゴールをあきらめてしまうことは目に見えています。

ですから、パーソナルコーチングにしてもコーポレートコーチングにしても、ゴール設定は、現状の外側でかつ、心から望むものにするというルールがあるのです。



私もコーチとしてコーチングを実践し、現状の外側のゴールの大切さや数々のマインドの技術を学び続けていますが、そんな自分としては、このプリウスの開発秘話の記事は、非常に興味深く、また確信の高まるものですね。


今日も最後までブログを読んで下さり、ありがとうございます。

2017年12月12日