日本全体での現状維持と経済の停滞?!


日本全体での現状維持と経済の停滞?!

【コーチングで世界を創造する】 杉本ワークス MIND Over The NEXT!!


ブログ更新が久しくなってしまいました。。

「コーポレート・コーチングを理解する10ステップ」を書き上げるのに、約1ヶ月ほど時間がかかってしまいました。

今日の時点で、ステップ9までは公開できましたが、最後のステップ10がまだ公開できずにいます。なかなか考えがまとまらずでして。

少しずつまとめながら、今後、公開をしたいと思っております。

また告知いたします。


10 STEP for CORPORATE COACHING

日本経済の停滞について、少し考えてみたいと思います。


この数10年の間に、科学技術は大幅に進歩・発展しました。

その根底を支えたもののひとつが、半導体産業であることは間違いありません。


半導体産業において、「ムーアの法則」はあまりに有名です。

集積回路上のトランジスタ数は、「18か月(=1.5年)ごとに2倍になる」というものです。


式で表すと、n年後の倍率 p は以下のようになります。

p = 2(n / 1.5)、カッコ内は指数関数


集積回路の数がそのまま性能向上に直結するわけではありません。設計や製造・素材等、様々な諸問題がありますが、概ね、1年半で性能(計算速度)は倍になるというものです。


2010年以降、半導体設計の物理的な限界(トランジスタの微小化問題)が見えてきて、ムーアの法則は破れつつありますが、それでも革新的な技術は開発され続け、今でも爆発的な進化を遂げているのがコンピューター業界です。

現在のトレンドとして、「量子コンピューター」は汎用性の点においては、従来のコンピューターにはまだまだかないませんが、解決は時間の問題でしょうし、組み合わせ問題(最適化問題)の計算に関しては、量子コンピューターはその圧倒的優位性を示しています。



コンピューターが今ほどの普及と性能を持たなかった時代、私たちはかなり部分を、アナログ的な方法によって処理をしてきました。

計算には「そろばん」を使っていた時代、不動産業などはすべて帳簿を手でつけていましたし、東京都心部や丸の内を仕切っていた三菱地所などは、経理部に雇う人が全国のそろばんの名手たちだったという話を聞いたことがあります。

実際に手を使ってこなす計算量や帳簿管理が、膨大であったことは想像に難くありません。


そういった時代を経ながら、日本経済のGDPは1990年頃をピークとしたバブル経済の崩壊以降、ずっと停滞を続けています。

※ GDP(国内総生産、Gross Domestic Productの略)とは、一定期間内に国内で産み出された付加価値の総額のこと

1980年の名目GDPは約250兆円、1985年は333兆円、1990年は約453兆円、1995年は512兆円、2000年は526兆円、2005年は524兆円、2010年は500兆円、2015年は531兆円、2017年は546兆円となっています。


1980年から1990年の10年の間に、日本のGDPは、倍近くになっています。

ところが、その後の1990年以降のGDPはというと、500兆円前後をうろうろとする形になっています。ほぼ横ばいというか、「現状維持」に徹しています。


冷静に考えてみれば、これは大変不思議なことです。

パソコンの普及や発展を最も大きく後押ししたのは、マイクロソフト「Windows95」の登場(1995年)であることは間違いないでしょう。

当時の性能から考えると、現代のパソコンはスーパーコンピューターレベルで、桁違いのスピードと飛躍的な進化を遂げています。


パソコンの性能だけではありません。それを使える人の人口も急激に伸びています。

単純に何倍という表現を用いるのは難しいですが、現代のビジネスマンの置かれた環境、タスクの処理効率や生産性は、1990年代以降、現代に至るまで、計り知れないほど良くなっているはずです。

にもかかわらず、GDPは伸び悩んでいるのです。



環境という点では、パソコンの進化だけではないはずです。

現代はスマートフォンは当たり前の時代ですが、それ以前は「携帯電話」すら無かったわけですし、情報インフラが激変しています。

電子メールや携帯電話の前の時代、手紙を出すときは、郵便を実際に人の手によって運んでいました。


情報的インフラだけではありません。

劇的に進化した現代の交通インフラ。高速道路や新幹線の大幅に整備された今の時代に比べ、昔は移動にも、今よりもものすごく時間がかかっていたはずです。


これほどまでに社会環境やインフラが良くなってきているのにもかかわらず、GDPに変化がない。

これは大変不思議なことです。

もちろん、バブル崩壊やリーマンショック、ギリシャなどユーロ圏の経済危機の波及、国際情勢不安など、経済停滞の要素はいくつもありましたが、それを考えたら、戦後の日本経済の発展は一体どうやって説明がつくのでしょうか。



ひとつの答えとして、GDPが急速に伸びていた時代、日本のリーダーたちは、「現状の外側のゴール」を持っていたのではないかと思います。

そして、それを企業の理念やビジョンとして示し、日本経済を牽引してきたのです。

現代のように豊かで恵まれることのなかった時代、人々は西洋諸国に憧れ、大いなる夢や希望を抱いて、つまりは「現状の外側のゴール設定」をして、邁進していたのです。

それが結果として、GDPの躍進につながっていたと推測されます。


それが1990年を目安に、人々はある程度の豊かさを手にし、満たされ、ゴールを達成してしまいました。

と同時に、「ゴールを失った」のです。


「ゴールを失った人は現状維持に徹する」のが、人のつねです。ホメオスタシスです。

それがバブル崩壊以降、伸び悩んだGDPにおける現代人の姿なのです。



今日もブログを最後までお読みいただき、ありがとうございます。



自由意思で自らの人生を選択していく、マインドを更なる高い次元へと誘う、認知科学に基づいたコーチング 【コーチングで世界を創造する】杉本ワークス
2018年10月11日