継続のコツ、「小さな継続は大きな力なり」


継続のコツ、「小さな継続は大きな力なり」

【コーチングとヒーリングの融合】杉本ワークスの杉本浩章です。


たとえば、健康管理の一環として、何かを毎日必ずやると決める。毎日30分走るとか、体操や運動を必ずやるなどです。

成長分野で言ったら、毎日必ず読書するとか、毎日新聞を読む、英語を毎日〇〇時間、~の勉強等です。

こうすると、多くの人がいわゆる三日坊主になりがちです。

なぜ、続かないのでしょうか。


この回答はきわめてシンプルです。

「しなければならない」という強制的なモチベーションが入り込んでしまっているからです。



コーチングにおいて、モチベーションとは大きく分けて2種類あることはよく知られている事実です。

心からやりたいと思える、内面から湧き上がるモチベーション、すなわち「want-to」モチベーションです。

特に何も考えなくても、自然にこれがやりたいとか、体が勝手に動くとか、他人に止められてでもやり続けるといったことは、誰にでも経験があるでしょう。

子供の頃は特に、そういった病的に夢中になるものがあるものです。


一方で、外部(他人や世間体など)からの圧力が介在し、「しなければならない」と考える強制的なモチベーション、「have-to」モチベーションもあります。

こちらのモチベーションで物事に臨むと、必ずそれを回避しようとする心理が働きます。

掃除をしなければならないと思うと、掃除を避ける言い訳が思いついたり、掃除と関係のないことが急に気になったりする、思いついたりする、グズグズしてしまうなど、しなければならないことを回避する方向にマインドはクリエイティブ性を発揮し始めます。

文字通り、「創造的逃避(クリエイティブ・アボイダンス)」と表現します。

子供がいざ掃除(や勉強)をしようと思ったとき、親に「早く掃除(勉強)をしなさい」と言われ、急激に掃除(勉強)をする意欲が削がれる例が有名です。親に言われたことで、want-toがhave-toに移行し、逃避行動が生じます。



お分かりように、want-toモチベーションはクリエイティブ性を発揮し、高い成果やパフォーマンスを生み出すことができます。

理想的なモチベーションとなります。


他方のhave-toモチベーションでは、回避行動が出てしまうので、高い成果やパフォーマンスアップを期待することはできません。

両者を比較すれば、物事に臨むとき、どちらのモチベーションが理想的であるかは明快すぎます。

なるべくhave-to要素をなくし、want-toベースで考えればいいだけのことです。

しかし、これが意外と難しい。



健康も考え、そしてマラソンに興味を持ち始めたとします。

まずは毎日30分走ろうと決めます。

最初の何日間かは、新しいスタートや刺激も相まって、楽しいですし、希望に満ち溢れた感じがしています。


しかし、多くの場合、段々と意欲が失われていきます。いずれやめてしまうのも時間の問題です。

何がいけなかったのでしょうか。



「決めた」からです。

「やると決める」、「必ず」、「絶対」、「毎日〇○」、この決心が危険なのです。

決心したということは、「しなければならない」というモチベーション的要素が含まれているのです。

ご飯を食べたいときに、決心なんかしないのです。


毎日30分走ろうと決めたとき、最初に決めた瞬間はwant-toモチベーションだったかもしれません。

しかし、それが日を追うごとに、「30分走らなきゃ」というhave-toへと少しずつ移行していってしまったのです。

強く決心すればするほど、人は必ず、want-toモチベーションからhave-toモチベーションへと次第に移行していってしまうジレンマに陥ります。


従って、人がハイパフォーマンスを維持するためには、have-toモチベーションに陥らない工夫が大切です。



なるべくhave-to要素を介在させないコツについてです。

気功を教えていると、養生功(セルフヒーリング)のひとつ、站椿功(たんとうこう)をクライアントさんなどに伝えて、なかなか続かないという悩みをよく聞きます。


站椿功についてはこちら:「スカートをはく女性が強く美しい訳?!」


站椿功は健康効果はきわめて高いのですが、そこそこ厳しい姿勢なので、長時間やると決めると結構なhave-toになるようです。

どうしたら、have-to要素を無くせるのでしょうか。


ポイントはふたつあります。

ひとつは、強く決心すればするほどhave-toに移行してしまうのであれば、強く決心しなければいいのです。

弱く決心します、笑

例えば、5分やればいいくらいに考えるのです。

站椿功を5分やると決めるのと、30分やると決心するのとでは、大分印象が違いますよね。

この印象の違いが、have-toへの移行率の違いに直結します。


実際に、站椿功を30分毎日やると決めて、毎日続けるのは難しいです。

しかし、毎日5分にすると、5分なら楽なので意外とできるというか、続きます。そして、5分は簡単にできたから、もう少しやってみようかな~となり、結果的に10分とか15分やるようになります。

仮に5分しかやらなかったとしても、それが10日間続けば、トータルで50分やったことになります。站椿功はきわめて健康効果が高いので、50分もやったとなると、それが必ず身になっています。

たった5分、されど5分。まったくやらないよりは、たった5分でも、やらないより1,000倍マシです。


このゆる~い感覚が継続のコツとなります。

軽めの変化、コンフォートゾーンの小さな移行を積み重ねるということです。

大きな岩を動かすには、小さな石を動かし続ける積み重ねが、やがて大きな岩をも突き動かすという、この意識や感覚が大切です。

「小さな愚直さ」です。



もう一つのポイントです。

それは何といっても「ゴール設定」です。

站椿功をやるにしても、その理由がなくては続きませんよね。

高いゴールがあって、それにどうしても站椿功が必要だと認識されてはじめて、内側から湧き上がるモチベーション(want-to)となります。


バランスホイールがきちんと整った複数の強烈な高いゴールがあって、それにはどうしても強い?!健康が必要で、どうしても真の健康を渇望して、それでそのひとつの答えが站椿功という感じでしょうか。

何かしらゴールがなくては、モチベーションは起こりようがありません。



ゴールは高く遠くに(現状の外側に)、そして、毎日の決め事があれば、それはなるべくゆるめにするのです。これがコーチング的、継続のコツとなります。

自分に厳しい人ほど、厳しい制約を自分に課してしまいがちですが、それはマインドの使い方として間違っています。厳しい制約は、ゴール設定だけで充分です。(現状の外側にのみゴールを設定するというゴール設定のルールが厳しいという意味です)


継続をすれば、愚直に小さな石を動かし続ければ、やがて大きな岩も動くようになります。

使い古された表現ですが、「継続は力なり」です。

より踏み込んだ表現をすれば、「小さな継続は大きな力なり」でしょう。

2018年03月14日