
【コーチングとヒーリングの融合】杉本ワークスの杉本浩章です。
アファメーションは、言葉を使って、ゴールの世界のリアリティーを高めて、無意識にその世界が自分にとっての当たり前だと認識させ、無理なくスムーズにゴール達成を促す技術です。
例えば、ゴールを「外交官として全世界を飛び回り、活躍する」などと設定したときに、まず最初にやるべきことは、そのゴールの世界のリアリティーを脳内で高め続けることです。
人間は、なぜか、脳内で最もリアリティー(臨場感)の高い世界を自分にとってのあるべき現実として認識し、その世界に対してホメオスタシスを築こうとします。
シンプルに言えば、頭の中で最もリアリティーの高まった世界、ゲシュタルトを自動的に現実にしようとします。
ですから、ゴールを達成しようと思ったら、そのゴールの世界を脳内で臨場感豊かに思い描くことです。
先のゴール、「外交官として全世界を飛び回り、活躍する」で言えば、アファメーションは、「私はマルチリンガル(多言語理解者)で多くの人と容易にコミュニケーションを図ることができて、誇らしい」、「私は世界情勢を深く理解し、把握し、世界のリーダー達と余裕をもって接することができる」、「私は外交官としてキャリアや信頼を積み重ね、圧倒的な成果を出し、世界平和に貢献している」などでしょうか。
しかし、アファメーションを書いて、ゴールの世界の臨場感や自分のあるべき姿を明確にし続けるというのは、そう容易なことではありません。
なぜかというと、コーチング実践者の方々にとってはご承知のとおり、ゴールは現状の外側に設定するわけですが、なにせ「現状の外側」、すなわち、今のままの人生の延長線上では決して起こり得ない世界を言葉で表現しようとするわけですから、その表現の仕方がよく見えないし、分からないのです。
人間の認知の仕組みというかジレンマで、人間は自分の現状の内側世界しか認識できないし、見えないため、現状の外側世界に対してリアリティーを築くのが困難です。
見えない世界を言葉で表現しろと言っているです。要するに、無茶をするのです。
そこで、アファメーションを書くひと工夫が必要になります。
さて、どうしましょう。。
答えは、「未来の自分がゴールを達成するであろう、そんな自分が今、何をすべきかをアファメーションによって表現すること」です。言い方を変えると、「ゴールを達成している未来の自分。そんな自分は今、何をしているのか、どういう状態なのかをアファメーションで表現する」ことです。
先のゴールの例、「外交官として全世界を飛び回り、活躍する」の場合、アファメーションは、「私は多くの外国人と接し、幅広い世界の刺激を共有している」などが考えられます。
今の自分が見える、思いつく限りの部分で、やるべきことをアファメーションしたいのです。
こうしたふと工夫をするだけでも、だいぶアファメーションは書きやすくなるはずですし、そのアファメーションでも十分に現在のリアリティーを揺らがせることができます。
少しずつでも、今のリアリティーを揺らがし、コンフォートゾーンをずらすことができれば、確実にマインドは前進します。
大きな成長・変化のためには、現状を一歩一歩着実に、変化を積み重ねる愚直さの継続です。
「戦争と差別をなくす」をゴール設定したときに、そんな壮大なゴールを達成しているはずの自分にふさわしいアファメーションなど、皆さんは想像ができますでしょうか。
正直、私には分かりません。
だからこそ、ここでアファメーションのひと工夫です。
未来の自分が、戦争と差別をなくしているであろう、そんな自分が今、為すべきことをアファメーションします。
私の貧弱な想像力ゆえ、よきアファメーションの文例がなかなか思いつかないのですが、例えば、「私は世界情勢や、戦争と差別の実態をよく把握している」があろうかと思います。
このアファメーション表現のコツというかひと工夫を活用して、皆さんにも、よりゴールに近づくためのアファメーションを書いていって頂きたいと思います。