恩返しの色んな形


恩返しの色んな形

【コーチングで世界を創造する】杉本ワークスの杉本浩章です。


恩返しの仕方について、悩むことはないでしょうか。

最も身近な例で言えば、親や師匠、恩人の人達に対しての恩返しです。

特に、お世話になっている相手ほど、何とかして報(むく)いたい、恩返しをしていきたいと考えてしまうのは、人としてのサガだと思います。


心理学の言葉で言えば、「返報性の法則」ですね。

人は他人から何らかの施しを受けると、お返しをしなければならないという感情を抱いてしまうというものです。

少々不謹慎な言い方になってしまいますが、施しを受ける度合が大きければ大きいほど、お返しも大きくしたいと、ついつい考えてしまうのもまた、人としてのサガと言えるでしょう。



こうやって考えていってしまうと、恩返しというのは難しくなっていきます。


いつも師匠にお世話になっている。本当にお世話にお世話になっている、だからこそ最大の感謝をもって、何とかして恩返しをしたい。

しかし、師匠は自分より人生経験も豊富で、知識も豊富で、才能も豊富で、富も豊富で、、となっている場合が少なくありません。

平たく言えば、師匠は自分よりも多方面で優(すぐ)れすぎているのです。


こんなお相手を前にして、恩返しを真剣にしようと真面目に考えれば考えるほど、恩返しの仕方には悩まされてしまいます。

百戦錬磨の師匠さまを心から喜ばせる、そんな離れ技が果たして、限られたリソースと才能でしかない自分などに、本当にできるのだろうかと。。



こんな負のスパイラルにハマってしまわないようなひとつの考え方として、恩返しは気持ちだというもの。

無理なく、心を込めて、今の自分ができることを恩返ししていけばいいということです。

何か特別なことをしようと思うから難しくなるのです。特別なことをすることが、相手にとって格別の恩返しとは限らないですし、身近なことであっても、相手が喜んでくれることはよくあることです。


頭のいい人ほど、社会的に成功している人ほど、単純な褒めや賞賛、「本当にすごいですよね~」、「大成功していますよね~」みたいな言葉に感激をする場合が少なくありません。

彼らは日常的に高い成果やハイパフォーマンスを維持しているため、周りの人達はそれを当たり前のように感じ、そして、当たり前のように期待します。

ですから、特段彼らが大きな賞賛を受けたり、単純な褒めの言葉をかけてもらえる機会が意外に少なく、我々が想像するほど、彼らは褒められていません。

彼らは、褒められ慣れていないのです。

彼ら成功者というのは、褒められると、心から喜びます。


褒めや賞賛が恩返しになるかどうかは別として、人を喜ばせるヒントは、意外と身近で単純なところに隠れているのです。

我々は、相手を喜ばせたいと考えたとき、恩返しをしたいと思ったとき、難しく考えすぎなのです。

変な片意地を張らずに、リラックスして気楽に、恩返しを捉えなおしてみたいところです。



もうひとつ、恩返しのコツというか考え方を。

直接的に、お世話になっている人に対して「恩返しをしない」のです。

というより、恩返しを別の形にして表現し、そして、社会に対しても還元していきます。


親が子供を育てる。

そしたら、その子供はある程度成長して大きくなったとき、親に対して恩返しをしたいと考えるかもしれません。

そこで、親に恩返しを何かしらの形でしていくのも、もちろん素晴らしいことですが、こんな考え方もあるのです。


親に恩返しをする代わりに、自分が立派な親となって子供をつくり、育て、しっかりと子供を支える。

無理に恩返しをすることを考えるくらいだったら、いっそのことそれを一旦脇において、自分の親が自分に対してやってきてくれたことを、今度は自分が親の立場になって、自分の子供に対してしっかりとやる。

そんな自分の姿を、自分の親が見てくれたときに、きっと親は喜んでくれると思います。

それもひとつの恩返しの形になると思います。

そうして、「縁」や「恩」をつなぎ、まわしていくという考え方です。



こうした恩返し、「縁起の連続」というつながりは、親と子の関係だけに限らないはずです。

師匠と弟子、教師と生徒、メンターと教え子、会社の上司と部下、先輩と後輩、などなど、いろんな関係の中で、できます。


師匠に恩返しをするのもいいですが、自分が立派な師となって活躍し、その姿や背中を師匠に見てもらう、成長した姿そのものが、師匠に対する恩返しになる。そしてさらに、自分が弟子をとって育て、自身の背中を弟子に伝えていく。その行為そのものが、自身の師匠に対する最大の恩返しになります。


こういった恩返しの姿・形も、素敵だとは思いませんか。

2018年03月27日