ドリームキラーに対する心構えと妬みの本質


ドリームキラーに対する心構えと妬みの本質

【コーチングで世界を創造する】 杉本ワークスの杉本浩章です。


コーチングを実践していると、必ずドリームキラーに出くわします。

ドリームキラーとは、夢に向かって邁進している自分に対し、邪魔してきたり、ケチをつけてきたり、妬んでくるような人のことをいいます。

ドリームキラーの対になる言葉として、「ドリームサポーター」という言葉がありますが、文字通り、自身の夢やゴールの達成を応援してくれる人のことです。

その逆のことをしてくる全ての人達のことを、「ドリームキラー」と呼びます。


進路について考えている学生が「東大に入りたい」と言って、学校の先生が「君の成績では無理だ、もっと現実的な大学を目標にしなさい」と言うのは、まさにドリームキラーの典型です。

ビジネスマンが、勤めている会社を辞めて、新規ビジネスを開拓する。経営者として大きく稼いで、大成功を収めると言って、親や同僚や家族がそれに対し何らかの妨げをしてくるのも、ドリームキラーです。


彼らはどうしてドリームキラーとしての行為を行うのでしょうか。



ドリームキラーが現れるのは、簡単に言ってしまうと、「らしくないこと」をしようとしたり、言っているからです。


私達には、自分自身固有の「在り方」や「らしさ」というものがあります。

それをコーチングでは、セルフイメージと言ったり、コンフォートゾーンと表現します。

人の無意識というのは、そのセルフイメージやコンフォートゾーンを維持するのが、その最たる役割です。


人(の無意識)は安定を好みます。そしてそれゆえに、変化を嫌います。

変化を嫌うというのは、自分の置かれた環境に対しても、周りの人に対してもそうなのです。

ですから、周りの人が大きく変わろうとすることは、無意識の嫌がる「変化そのもの」であり、そうして、人は周りの人が大きく変わるのを阻止しようとする言動や行動に出てしまいます。


先の「東大に入りたい」の例で言えば、学生が東大に入るのに十分な能力や素養が過去の成績に認められれば、進路指導の先生は妨げないはずです。進路指導の先生の頭の中にあるその学生のらしさ・イメージと、学生の行動や判断とが一致しているからです。

しかし、東大入学に見合う能力や成績が過去に見られなかった場合、先生(の無意識)は学生に対し違和感や不快感を感じ、「やめておきない」という言うわけです。


本質的に、過去の自分に合致していないことをやろうとすると、現れるのがドリームキラーです。



コーチングでは、「過去はまったく関係ない」というスタンスを取ります。

ゴール設定は過去に全くとらわれず、「現状の外側」にゴール設定しなさいと学びます。


コーチングの実践と人の無意識の働きから考えると、ドリームキラーというのは現れるのが必然で、むしろ正解と言えます。

過去の自分に合致しないことをゴール設定して目指すのですから、当然なのです。



ドリームキラーが現れることに対して、二つのポイントがあります。

ひとつは、ドリームキラーが全く現れないとしたら、それは自分が大きく成長していなかったり、現状維持になってしまっていたり、現状の外側のゴール設定に失敗しているという証になるということです。

ドリームキラーが現れること自体は、もちろん気分のいいものではありません。志の高い人生や目標設定を邪魔されるのですから、当たり前です。

それでも、ドリームキラーが現れることは、大いなる前進に対して「正解」ということです。

変な言い方になってしまいますが、「ドリームキラーの出現 = 自分の前進の証明」として、喜ぶべきものなのです。


「妬(ねた)まれる」という経験があると思います。

自分が何かで大きく変わったり、前進したり、もしくは相手のコンフォートゾーンから大きく外れた言動や行動を自分が起こした瞬間に、だったのではないでしょうか。

これが「妬み」の真実です。

相手のコンフォートゾーンの内側にないことをこちらがした場合、妬まれます。


ですから、「ゴールは言わない」が基本です。



もう一つのポイントですが、もしドリームキラーが現れて、ゴールをあきらめるようなことがあった場合、そのゴールは「真のゴール」ではなかった可能性があります。


ゴールとは、人生で絶対に成し遂げたいものに設定します。

ドリームキラーが現れて、もろにネガティブを食らい、エフィカシーを一時的に下げてしまうようなことは、人間として当然あり得ます。

しかし、それで簡単にあきらめてしまうようなゴールであれば、それは真のゴールとは言えません。


その意味で、ドリームキラーとは、自分のゴールに対するリトマス試験紙みたいな役割を果たします。

ドリームキラーが、自分のゴールの本気度を試してくれているというわけです。



ドリームキラーに対する心構え、ドリームキラーが現れるメカニズムを知っていると、コーチングの実践が大分しやすくなるのではないかと思います。

2018年11月12日