イノベーションのための下準備


イノベーションのための下準備

【コーチングで世界を創造する】 杉本ワークスの杉本浩章です。


「イノベーション」という言葉は、最近非常によく聞かれます。

今や生き残っていく組織や企業には、イノベーションが不可欠とさえ言われる時代です。


イノベーションとは、「(技術)革新」、「一新」などの意味を持つ言葉です。

組織や企業が指す場合のイノベーションとは簡単に言うと、『今までにない新しい商品やサービスの提供』ということになります。

現代ではモノやサービスが過去にないほど豊かで、飽和状態になっています。

ですから、既存の商品やサービスでは、人々はそれほど興味や魅力を感じない。消費行動に結びつかないというわけです。


今のようにモノが溢れるずっと前の時代では、作るだけでモノが売れるという時代がありました。「供給こそ需要」となってしまうような状態です。

しかし、そういった時代はとっくの昔に終わっています。現代は、よほど消費者にとって利益やメリットがないと見向きもされない。

だからこそ、イノベーションが必要というわけです。

分かりやすい言葉で表現すれば、「独創性」や「差別化」といった要素です。



イノベーションは、どのようにしたら起こしていけるのでしょうか。

それには大きく二つの要素があると考えられます。


現代のイノベーションの起こり方をよくよく観察してみると、「新しい組み合わせ」であるということが分かります。

すでにあるもの、それは物だけに限らず、技術や発想法等も含めて現代にはたくさんあって、それらを使って、今までにない新しい組み合わせによって、未だかつてない商品やサービスを創造するという形態です。

一つ一つのモノ自体は、我々にとってよく知っているものでも構わない。しかし、その組み合わせ自体は非常に斬新である、これがイノベーションの正体です。


全く何もない無の状態からモノを創り出すというのは簡単なことではありません。ですから、今のようなモノが溢れる飽和状態の時代以前は、イノベーションというのが出てくるのに非常に時間がかかり、技術革新が現代のように急速に起きるわけではなかったのです。

しかし、色んな技術が開発され、公開され、成熟してくると、もはや開発の材料とされるものはあちこちに転がっていて、組み合わせや発想にさえ成功すれば、イノベーションは起こりやすいという時代です。



こういった時代においてイノベーションを創造するためには、その組み合わせの元となる材料、「知識」が絶対的に必要ということになります。

当たり前ですが、イノベーションが組み合わせであるのならば、その組み合わせの元となるものを知っていなければ、組み合わせようがないからです。


その意味で知識は絶対的に必要ですし、今の社会において圧倒的な知識量を持つ者が優位に立てることは、当然の結果となってしまうのです。

どのような形であれ、知識を蓄積していく習慣が、現代における成功という点において、非常に重要な要素となってきます。



読書に関する書籍等を見ていると、「読書量は年収に比例する」ということが言われる場合があります。

絶対ではないとは思いますし、知識量というだけで単純に成功や年収が直結するとまで言うと、さすがに言い過ぎな気もしますが、イノベーションという視点で見ると、あながち間違いではないことが分かります。

間違いなく、知識量は優位性となるのです。

そして、最もコストパフォーマンスが高く、効果的な知識の獲得方法と言えば、「読書」でしょう。


巷には様々な書籍や新刊が出回っています。

最近では、毎日新刊が200冊も出ると聞きます。

その中で、自分はどのような書籍を選ぶべきかということになると、途方に暮れてしまいそうになるでしょう。


ここは、コーチングの視点が役立ってきます。

つまり、いつも繰り返し言うことですが、「ゴール設定」をすることです。

すると、スコトーマの原理で、ゴール達成や今の自分に必要なものはよく見え、必要でないものは見えなくなる。


ゴール設定すれば、自分に必要な書籍もきちんと見えてきますし、そうでないものは見えません。

毎日新しく出る200冊の本に目を凝らす必要もなく、振り回されることも決してありません。

無意識がしっかりと自動的に出会うべき書籍をきちんと選んでくれるので、私達は意識として、直感で本を選べばよいというだけの感覚になります。

これが、ゴール設定やマインドや無意識のすごさであり、認知のカラクリなのです。



イノベーションには二つの要素があると言いましたが、その二つ目は、すでにキーワードを出してしまいましたが、個人においても、組織においても、「ゴール設定」が欠かせません。

「イノベーションは新しい組み合わせ」と表現しましたが、新しい組み合わせが見える、気づけるためには、マインドがクリエイティブに、とても活性化している状態でなくてはなりません。

コーチングで言うところの、「スコトーマの外れた状態」です。


既存のものだけにしか視点が開かれていない状態では、決してイノベーションは引き起こせません。

既存に捉われない思考が必要です。

それは、『現状の外側のゴール設定』をすることによってできることが、認知科学をベースとしたコーチングの体系によって確立されています。


簡単に言うと、今までの延長線上にあるようなゴール、すなわち、「現状の内側のゴール設定」では、今までの過去の自分の視点や考え方しか必要とされず、過去の自分をより強化し、ますます現状やその世界観しか見ようとしないからです。

これではイノベーションは、決して起こり得ません。


新しい視点や組み合わせを獲得するためには、今までの自分の認知範囲を超えて、世界を見る必要があります。

それを可能にするのが、『現状の外側のゴール設定』なのです。

現状の外側のゴール設定をすると、それに向かって無意識が思考を巡らす過程で、今までの自分では不可能と判断し、認知を開くことになるのです。

これが、「スコトーマ」が外れるということなのです。


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イノベーションを引き起こすためには、現状の外側のゴール設定をすることによって、認知や視界を広げながら、新しい組み合わせが見えるようにするための下準備として、知識を積み重ねる必要があるということでした。

日々の読書の積み重ね、習慣が、イノベーションをより引き起こしやすくする、加速させるのです。


読書習慣がなくて、新しいことやイノベーションを起こすというのは、現代では相当に難しいでしょう。

2018年11月12日