自分に能力がないのは〇〇のせい?!


自分に能力がないのは〇〇のせい?!

【コーチングで世界を創造する】杉本ワークスの杉本浩章です。


自分には能力がない、価値のない人間なんだと悩んだ経験というのは、恐らく、ほとんど人が持っているものでしょう。

全人類にインタビューしてきたわけではないので、絶対とは言い切れませんが、私の限られた人生経験から、ほとんどの人に経験のあることであろうと想像します。

そう、多くの人は、自己能力や自己の存在価値について、悩んでいます。

それぞれの自己評価のことをコーチング用語で、「(セルフ)エフィカシー」、「セルフ・エスティーム」といいます。


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人は、自分が考えた通りの人間になります。これは、コーチングの創始者、故ルー・タイスの話でよく言われることです。

今の自分の人格や生活水準、環境、その他もろもろのありとあらゆる身の周りのものは、過去に自分が、自分とはこういう存在であると思い込んだ、条件付けした現われです。

哲学的に言えば、「現在とは、未来に思い描いたことの写像」です。時間は未来から現在、過去へと流れていくという考え方ですね。

自分とはこんなものだろうと思い描いていたイメージが、そのまんま、今の自分に反映されているわけです。

ですからコーチングでは、セルフイメージを高めよ、エフィカシーやセルフ・エスティームを上げよと、一生懸命に伝えます。



私自身も以前、本気で、自分とは社会に対し、いてもいなくてもそれほど変わりのない、価値のない人間なんだと思い込んでいました。

特段、能力に長けているわけでもないし、それほどは社会に対し機能や価値を提供しているわけでもないしと、相当に悩んでいた時期があります。

どうしてそう思い込んでしまっていたのかというと、今考えると、その根本はひとつの大きな罠にハマっていたからだと思います。


「他人との比較」です。


比較の概念は本当に危険で厄介だと思います。

私達は幼いころから様々な場面で、競争や比較を強いられ、弱いこと、負けること、順位や点数が低いこと、成績が良くないことは悪とされるような信念を植え付けられます。

親のおかげなどで教育や学習環境などに恵まれたり、先生が好きとか、勉強に興味があったなどで、点数や成績がたまたま良ければ、それは強い自信につながり、自己評価(エフィカシー)が上がります。本人も非常に楽しいと思います。そして高いエフィカシーやセルフイメージのおかげで、その後もいい成績をとり続けます。

しかし、逆に勉強等にどうしても興味ややる気が起きない子もいます。それは当然のことで、人によって、考え方や興味、生活環境が違いますから、それを責めることはできないはずです。

興味がなければ、勉強など熱心になかなかできません。そして、良い成績に恵まれず、比較文化に晒(さら)され、いつしか「自分はダメなやつなんだ」というふうに自信やエフィカシーを落とします。


「マタイ効果」ですね。

マタイ効果:「富める者はますます富み、奪われる者はますます奪われる」

新約聖書、マタイによる福音書の第13章12節、「誰でも持っている人は更に与えられて豊かになるが、持っていない人は持っているものまでも奪われてしまう」、これを社会学者のロバート・マートンが、「マタイ効果」と呼びました。



もし、比較の文化や概念がなければ、こういった現象はだいぶ起こりづらくなっているのかと思うのです。

別に他人より何かが劣っていても、自分は自分で自分なりの好きなこと、できること、やりたいことがあって、それが自分らしさなんだと自己評価を落とすことも少なくなります。

「負け」という信念や概念がなくなるのです。



そうは言っても、現実世界の在り方や評価の基準が、今すぐ目の前から変わっていくわけでもありません。

やはり、何とかして、エフィカシーを高めていきたいところです。

そんな中、ルー・タイスの以下の言葉は、勇気をもらい、本当に助けになります。


「私には能力が足りない。私にはそれができない。その能力がないからだ。しかし、それは知性や能力の問題ではありません。条件づけの問題です」


能力がない(ように見える)のは、単に条件付け(コンディショニング)の問題だとルーは指摘しています。


自分に何かの能力が足りないとしたら、それはたまたま、自分にその能力がないというセルフイメージや条件付けができあがっているだけのことで、根本的に、生まれながらにして脳力値が低いわけではないと。

人間は生まれながらにして、みんなが天才なんだ。そしてそれがきちんと目に見える、いわゆる能力という形で表に出ているかどうかは、単に条件付けの問題でしかないんだ。

これがルー・タイスからのメッセージです。


私はこの言葉を聞くと、本当に元気になります!!!

2018年04月19日