セルフトークのコントロールのコツとは?!


セルフトークのコントロールのコツとは?!

【コーチングで世界を創造する】杉本ワークスの杉本浩章です。


言葉が人生をつくることは、コーチングなどではよく知られている事実です。

認知科学者の苫米地英人博士の著書の中にも、そうしたタイトルの本があります。


苫米地英人 著 「言葉があなたの人生を決める」

苫米地英人 著 「言葉があなたの人生を決める」



コーチングでは自身に語りかける言葉のことを「セルフトーク」と言いますが、セルフトークがセルフイメージ(自己イメージ)を形成し、それが自身の無意識が居心地がよいと感じる行動範囲や領域であるコンフォートゾーンの境界を決定し、私達のパフォーマンスや人生のすべての部分に影響を与えます。

人生を決定する要因が言葉や思考であると分かった以上、人生を変えたいんであれば、その因果となる言葉を変えていこう、それをコントロールしていこうとするのは、自然な考え方です。

それがセルフトークのコントロールです。



セルフトークというのは、そのほとんどが脳内会話であり、1日に数万回とも言われています。口に出す話言葉であったり、ついうっかり出てしまう口癖などももちろんセルフトークですが、頭の中で「私って〇〇だよなー」みたいな、なんとなく思い浮かんだり、ふとした勢いで出てしまうものまですべて、セルフトークです。

私達は、これほどまでに多くの言葉を毎日毎日、自身に語りかけ、セルフイメージを形成し、人生や多くの場面における能力等を決定していると思うと、その言葉や思考の積み重ねというか威力が多少は理解できる気もしてきます。


こういった話をすると、それほど多く発する言葉のひとつひとつを、私はいちいち覚えてなんかいないよという議論になりますが、どうも私達の脳や無意識、記憶のシステムというのは、セルフトークのひとつひとつを脳内に刻み込んでいて、そのうえでその言葉どおりの人生を送っていることが、長い間のコーチングの研究・経験であったり、脳科学であったり、さらには古代から脈々と続く伝統的な多くの教えなどで語られている事実です。

現代でも、記憶のメカニズムというのは解明されていません。

しかし、認知科学、心とか脳がどのように働くか、機能するのかに着目する学問・体系の目覚ましい発展もあって、認知のカラクリがずいぶんと分かるようになってきました。


難しい議論や理論に関する研究等は、とても優秀な学者の方々におまかせするとして、私達はその結果である、セルフトークが人生をつくっているという事実を、まずはしっかりと意識する必要があります。

「人生をコントロールする秘訣は何ですか?」と言われたら、その答えのひとつは、間違いなく、「言葉」であると言えるでしょう。



私達が人生を変えていこうと考えたとき、まずやるべきことは、宇宙の秩序や、言葉や思考のカラクリ、脳内メカニズムの解明ではありません。

まず考えるべきは、どうやってセルフトークを効率よく、そして確実にコントロールすることができるようになるかです。

もちろんその基本は、コーチングの理論や体系にすでに組み込まれています。

「ゴール設定」であったり、「アファメーション」などです。


コーチングを理解する10のステップ

しかし、ここではもう一歩踏み込んだセルフトークのコントロールのコツをお話したいなと。

一日数万回もの思考や言葉のすべてを完璧にコントロールしようと思ったら、それはかなりの無茶と言わざるを得ません。

数が多すぎるのと、そこまで私達の意志力というのは堅牢で持久力のあるものではありません。嫌になってしまいますし、完璧を求めれば挫折します。私達の意志というのは、意外ともろいものなのです。


もう少しゆるい感覚が大切です。できるところから少しずつやっていこう。セルフトークもコントロールしていこう。その道しるべとして、現状の外側のゴールがあって、アファメーションも書いて、それらを毎日2回3回は読んでと。

その積み重ねですね。


はじめから毎日大きな岩を動かそうと思うから大変なのです。

そうではなく、壮大なゴールを先に「さらっと」置いておいて、そして毎日「小さな」積み重ね、「小さな石を毎日動かし続ける」イメージです。

小さな石を毎日動かすとは、アファメーションを毎日読むのもそのひとつですし、セルフトークのコントロールも然りです。そしてゴールに必要なことを少しずつ、「やりたい」という感情を大切にしながらやっていけばいいだけのことなのです。


この感覚は本当に重要です。ここの勘所というか意識の持ち方を間違えると、本当につらいですし、人生や毎日が楽しくなくなってしまいます。


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そのうえでさらに、とっておきのセルフトークのコントロール方法を。

それは、「自分のセルフトークを見てくれる人の存在」です。

それは家族でもいいし、恋人や友人でも、何らかのチームの仲間などでもいいでしょう。


セルフトークの厄介なところは、本人の気づかない無意識に出てしまうネガティブな言葉の数々です。

コーチングを知る人間が周りにいるとすぐに分かることですが、自分では気づかないゴールに見合わない言葉を、人間は相当数発しているものです。ホメオスタシスゆえなのでしょうが、単に自分に自覚がないだけで、ネガティブな言葉が結構あって、他人に見てもらうと自覚しやすくなります。



というより、他人に見てもらうべきと言わざるを得ません。

言葉は、意識に上がればコントロール可能ですが、意識に上がらないものはコントロールしようがありません。

当たり前のことですが、自覚のないものは直しようがないのです。

その意味で、言葉を意識に上げること、自覚をすることがまず重要で、そのためには他人の力を借りることが、どうしても必要になってきます。


言葉は悪いですが、自分一人の力というのはそんなものです。

どんな天才や賢者、偉人も、他人の支えや助けがあって、大きな前進をしてきたはずです。

ギリシャ哲学の鉄人で知られるアリストテレスだって、その前身(師匠)にソクラテスやプラトンがいたのです。

先生という職業ひとつとっても、生徒に、「先生、すごい、分かりやすい、もっと教えてください、尊敬してます」などと言われたら、ものすごい励みになるはずです。

言葉ひとつ、人の存在というのは、それだけ偉大で、また絶対に必要なものなのです。


仏教哲学に「縁起」の思想があります。

まず自分という存在があって、自分を定義して、それから他人との関係が生じるという考えは間違いであると。

そうではなくて、他人や他のもの、他の概念があって、それとの関係が自分との間にあって、そうしてはじめて自分という存在が意味を成す、定義できるという考え方です。

存在が先にあって関係が生じるのではなく、関係が先にあって、存在が生じるのです。

我々の感覚と因果が逆なのです。

すべては関係で成り立っているし、関係なくして存在はし得ないのです。



周りに、自身のセルフトークを観てくれる人の存在を考えてみましょう。

どうすればいいかって?!

もちろん、「ゴール設定」、「アファメーション」です。


そして、方法は後から必ず見えてきます。「Invent on the Way」です。

方法やリソースの心配は一切しないのが、コーチングです。

2018年04月28日