ピグマリオン効果


美しい女性

【コーチングとヒーリングの融合】杉本ワークスの杉本浩章です。


『ピグマリオン効果』について考えてみたいと思います。


「ピグマリオン」とは、ギリシャ神話に出てくる登場人物の名前で、実在はしません。

物語の中では、彼は非常に優れた彫刻家で、あるとき、女性の像をつくることにしました。

制作されたその女性像はあまりにも美しく、まるで本物の生きている人間であるかのようだったので、ピグマリオンはすっかりと、その像の虜(とりこ)になってしまいました。そして、女性像に対して恋心を抱き、結婚をしたいとまで考えるようになったのです。

その像(女性)と結婚できなければ、死んでも構わないと思うほどにです。


そんなとき、「愛の女神」が現れます。

愛の女神は、その彫刻の女性像の心臓をめがけて弓矢を放ちました。

すると、放たれた弓矢によって、その女性像は、なんと本物の女性になってしまうというお話です。強い思念や感情の力が、彫刻像を本物の人間に変えてしまったという奇跡を引き寄せ、現実を変えたたのです。



ここから派生してできあがった心理学の理論に、「ピグマリオンの原理」というものがあります。

人は他人の期待に沿って行動を起こすというものです。自分の抱くイメージに基づいて他人と接すると、その人はそのイメージどおりに行動し、そのイメージどおりの人間になります。


教育心理学の世界ではよく知られていることですが、教師が生徒に対し、この生徒は優秀であると考えていると、その生徒は本当に優秀になっていきます。逆に、この生徒は不勉強だ、出来が悪いなどと考えていると、生徒も実際にそのようになっていきます。

これは数々の心理物理実験からも明らかにされています。1964年にアメリカの教育心理学者ロバート・ローゼンタールによって、最初に実験されたという記録が残っています。

指導者が教え子に思い抱いた信念とおりの方向に、教え子は向かっていくのです。これが「ピグマリオン効果」です。



コーチングやヒーリングにおいても、コーチやヒーラーの前では、当然、同じことが起こります。

コーチであれば、クライアントに対し、今後の素晴らしい人生の成功を心から願い、「確信」することができれば、現実はその通りになっていくでしょう。

ヒーラーであれば、患者の回復や病の治癒を、希望をもって、心から「確信」すれば、おのずとその効果は現れてきます。

「想いは伝わる」というシンプルな法則です。


コーチングの創始者であるルー・タイスの教えに、「人間は真実に基づいて行動するのではなく、自分が真実だと考えていることに基づいて行動する」というものがあります。

この点を踏まえると、『確信というのは、自分に対しても、他人に対しても、現実は本当にその通りになっていく』と言えるのではないでしょうか。

『思考は現実になる』のです。これが我々人類に与えられた思考の力であり、感情のエネルギーなのです。



私たちは、思考を自由自在に取り扱うことができる、素晴らしい能力と権利を与えられています。

選択の自由があり幸福でもあると表現できるかもしれません。

ですから、私たちは自分自身を取り扱っていくときも、他人と接するときも、この思考や言葉の力を、慎重にコントロールしていく必要があります。

それが自分自身と、そして、この世界そのものをより良いものへと創造していく最良の手段となります。


周りを見渡せば、人々の会話でも、ネットやテレビの情報でも、ネガティブな言葉や感情で溢れています。それらに流され、自身の思考もネガティブなものになってしまっていったら、自分自身に対しても、他人に対しても、必ずマイナスな影響が出てしまいます。それは「ピグマリオンの原理」からも明らかです。

自分の思考を守らなければなりません。しっかりとコントロールしていかなければなりません。


コーチングとは、自身の思考や言葉をしっかりとコントロールし、マインドを整え、心から望むゴールを達成し、人生をより豊かなものにしていく技術です。そこでもやはり、人生の目標であるゴールに見合った肯定的な言葉や表現を大切にします。それは、自分や他人の人生を尊重することに他なりません。

マインドとは、これほどの大きな力を秘めているのです。


今日もブログを最後までお読み頂き、ありがとうございます。

2016年08月25日