ゴールの達成と静止摩擦係数の関係


ゴールの達成と静止摩擦係数の関係

【コーチングで世界を創造する】杉本ワークスの杉本浩章です。


ゴールを更新することなく、ゴールを達成してしまうと大変に厄介です。

それは簡単に言えば、ゴールは達成よりも設定の方が困難であるからで、別の言い方をすると、「動いているものを加速させるのは容易ですが、止まってしまったものを再び動かすのは難しい」ということです。


古典物理学の物体の運動によく出てくる、「動摩擦係数」と「静止摩擦係数」の違いを考えると、大変に分かりやすいです。

動摩擦係数とは、動いている物体が地面を引きずるときに、物体が受ける地面からの運動方向成分の抵抗力(摩擦力)の大きさを数値化したものです。

静止摩擦係数とは、止まっている物体が動き出す瞬間に、物体が地面から受ける運動方向成分の抵抗力(摩擦力)の大きさを数値化したものです。

ここで重要なことは、静止摩擦係数は動摩擦係数よりも大きな点です。

要するに、動いている物体を加速させることは容易だが、一度止まってしまった物体を再び動かすのは結構大変で、大きな力がいるということです。

「加速は容易だが、再始動は大変」なのです。



以上の話は物体の運動についての話ですが、実は、人間のマインドにおいても同じことが言えるのです。

人間が何かの目標やゴールに向かっている過程で、それを加速させることはそう難しい話ではありません。動いているものを加速させることは容易という物体の運動・性質と同じです。


しかし、一度止まったものを再び動かすには大きな力が必要で、結構大変なわけですが、人間のマインドも同様です。

目標やゴールを失い、止まってしまった(現状維持に徹してしまった)人間のマインドを再び始動させる、すなわち、ゴールを再設定もしくはゴールを更新してマインドを再び動かすには大きな力が必要で、結構大変なのです。


実際に、ゴールを更新し続けることで、人間のマインドを活性化し続けるというのは比較的容易なのですが、ゴールを達成もしくはゴールを失い、一度成長が止まってしまうと、なかなか次のゴールを見出せないという人は多いのです。

回避策はというと、やはり、「ゴールは達成する前に日々更新し続ける」という一言に尽きます。

ゴールを達成する前段階というのはエネルギーに満ち溢れていますから、そのエネルギーをゴールの更新にも利用できるのです。



ゴールを達成、もしくはゴールを失うと、マインドの放つエネルギーも急激に失われてしまいますから、ゴールを再設定したり、ゴールを更新したりするためのエネルギーというか体力も、失ってしまうことになります。

それが先ほどから言っている、「ゴールを再設定もしくはゴールを更新してマインドを再び動かすには大きな力が必要で、結構大変」という言葉の中身です。


再始動には多くの場合、膨大な時間が必要で、それは、大きな成長や進化をし続けることを渇望する人達にとっては致命的であり、大変は生命時間の浪費とも言えるでしょう。

そういう状況に陥らないためにも、私達は常に、「前へ前へ」、「ゴールを更新し続ける」ことの大切さは、いくら強調しても強調し過ぎることはないでしょう。

これはコーチングを実践するうえで、最も大切なエッセンスのひとつなのです。


ゴールは常に、更新をし続ける意識をもっていきましょう。

2018年06月28日