引き算の美学


引き算の美学

【コーチングで世界を創造する】 杉本ワークスの杉本浩章です。


自分が何らかの目標を設定して、それに邁進することは素晴らしいことですし、また人生において不可欠なものです。

脳というのは志向性があって、目的に向かうように予めできているからです。


人生に目標が何もないとすると、脳は目的をなくし、機能不全に陥ります。

その最たるものが燃え尽き症候群でしょう。燃え尽き症候群とはコーチング的に言うと、ゴール無い病です。


その他にも、認知症であったり、ボケであったり、何もやる気が出ない、鬱病の一部も、ゴール無い病と考えられるものが多々見受けられます。

人生の目標やゴールとは、それくらい大切なものです。


ですからコーチングでは、ゴールは遠ければ遠いほどよいと教えるのです。

理由は様々ですが、人生の目的を簡単には失わないようにという意味合いも当然含まれています。

壮大なゴールほどいいのです。



そうして壮大で遠いゴールを複数設定して、邁進していくと、わりと陥りがちな過ちが見えてきます。

全てのゴールを達成するために、あれもしなきゃこれもしなきゃ、という具合にやることが段々と増えていくパターンです。

このやり方には必ず、限界があります。

当たり前ですが、ひとりの人間に与えられた時間は1日24時間で皆同じですし、手足は2本ずつしかないからです。

ひとりの人間に与えられた資源には、限りがあるということです。


多くの人は、普通、なるべく多くのものを手に入れたいと願います。これ自体に何ら問題はありません。

問題になるのは、多くのものを願い、手に入れるために、自分の為すべきことを足し算でしか勘定しないということです。

やるべきことを増やすことに傾倒してしまうのが問題です、ということを私はお伝えしたいのです。



タイトルにもあるように、「引き算の美学」といって、単にやることを増やすのではなく、減らすことを中心に考えなければなりません。

それを一般的な言葉で表現するのなら、「洗練させる」とか「視点を上げる」「抽象度を上げる」、「人に任せる、他人に頼む」といったことになると思います。


なるべく少ないリソースや時間でもって、実りや利益を最大化させる工夫のことです。

そういった知恵を絞り、ひとつの考え方ややり方で、多くの事柄を包含できるようにしていきます。



それが難しいんだという声が聞こえて来そうです。

しかし、人間の脳には、「抽象化能力」という大変素晴らしい能力がすでに備わっています。


実は、ゴールを複数設定して、それを目がけて試行錯誤を繰り返していくと、自ずと視点や抽象度が上がり、多くを矛盾なく包含できるような事柄が、自然に見えてくるようになっているのです。

心配しなくても、きちんとやり方や考え方がパッと思い浮かぶようになるのです。

それをコーチングでは、「スコトーマ(心理的盲点)が外れる」とか「クリエイティビティが発揮される」などと表現します。


大切なのは、「ゴールをあきらめないこと」「思考をゴールに集中すること」「そのためのセルフトーク・コントロールを怠らないこと」などがキーポイントになります。

そうして引き算の美学を念頭に置いておけば、自ずと道は開かれるものです。


私たちは、それほどまでに素晴らしい脳と能力をすでに手にしているのだということを、知ることですね。

全てはゴールからはじまります!!

2019年07月11日