アファメーションに向く人向かない人?!


アファメーションに向く人向かない人?!

【コーチングで世界を創造する】 杉本ワークスの杉本浩章です。


アファメーションとは、「私は他人と思いやりの気持ちを持って接している」などのように、言葉を使って自分の脳や無意識に語りかけ、マインドやセルフイメージを理想とするものに変えていく方法のことを言います。



人間の脳は、臨場感の高い世界を現実と認識し、コンフォートゾーンとし、その世界を身の回りに広げていこうとする働きがあります。

早い話が、目標があって、その目標の臨場感を高め続けていけば、脳はその目標をあるべき自身の現実と認識して、その目標を達成しようと働きだすのです。

すなわち、目標に高い臨場感を与えれば、目標達成できるというわけです。


コーチングにおけるゴール達成のメカニズムを突き詰めると、これ以外にありません。



アファメーションというツールも、ゴールを達成するにふさわしい自分をつくるための設計図のようなものですが、やはりゴールの臨場感であったり、ゴール世界にいるはずの自分のセルフイメージに臨場感を与えるためのものです。

キーワードは「臨場感」なのです。



そんな臨場感を高めるために、アファメーションには11のルールが存在します。


① 個人的なものであること
② 肯定的な表現のみを使う
③ 現在進行形で書く
④「達成している」という内容にする
⑤ 決して他人との比較をしない
⑥ 動きを表す言葉を使う
⑦ 感情を表す言葉を使う
⑧ 記述の精度を高める
⑨ バランスをとる
⑩ リアルなものにする
⑪ 秘密にする


これらは自身の目標とする世界やセルフイメージの臨場感を高めるためにあるものです。



ルールの中身について、簡単に解説しておきましょう。



ルール①「個人的なものであること」、⑤「決して他人との比較をしない」

一人称で書き、主語を「私」「私たち」にします。コーチングでは他人のものさしは一切利用しません。自分自身が本心から幸福を感じ、やりたいと思えることに集中します。比較の概念は必ず、ネガティブな感情を引き起こし、エフィカシーを下げ、ゴールの世界の臨場感を下げてしまうからです。
ルール



②「肯定的な表現のみを使う」

無意識に否定形は通用しません。否定する内容を口にした途端、その内容を脳はイメージしてしまうからです。否定語、否定形は使用せず、肯定的な表現のみを使います。



ルール③「現在進行形で書く」、④「達成しているという内容にする」

すでに達成しているというリアルなゴールの世界を描くことで、臨場感を高め、無意識にその世界をコンフォートゾーンとして選択させます。



ルール⑥「動きを表す言葉を使う」

ゴール達成にふさわしい自身のセルフイメージを思い描く場合、行動や動きのある表現がありありとした世界を描き、臨場感を高めます。



⑦「感情を表す言葉を使う」

「うれしい」「楽しい」「誇らしい」「清々しい」「気持ちいい」などの感情を表す言葉を使うことで達成の臨場感がより高まり、そして感情の力を使うことで、より成長を速めることができます。



ルール⑧「記述の精度を高める」、⑩「リアルなものにする」

あいまいな表現や不明瞭な言葉は、臨場感が高まらず、アファメーションの効果を十分に発揮させることができません。アファメーションは一度つくれば終わりというものではなく、日々の実践の中でその都度修正を加えながら磨き続け、より精度を高めていきます。



ルール⑨「バランスをとる」

ゴールはひとつではありません。ゴールを複数設定することによって人生全体でバランスをとり、人生をより豊かなものにします。また、ゴールは複数設定した方がゴールの世界の臨場感はより高まり、達成をより確実に促すことができます。それに伴って、アファメーションも人生全体でバランスよく表現し、一つひとつのアファメーションに矛盾がないように調和を取りながら、書いていく必要があります。



ルール⑪「 秘密にする」

ゴールやアファメーションは、むやみやたらに他人に見せたり、話してはいけません。「もっと今の自分や周りを見なさい」などと否定され、エフィカシーを下げてしまったり、ゴールの世界の臨場感を下げてしまう可能性があるからです。ドリームキラー(夢を邪魔してきたり、壊す人のこと)にゴール達成を邪魔されないために注意が必要です。また、他人に話したり宣言してしまうことで、そのゴールやアファメーションは、本来「Want-to(~したい)」であるはずのものが、「Have-to(~しなければならない)」に変わってしまう可能性もあります。




アファメーションには向く人と向かない人がいるようです。

アファメーションを使ったり書いたりしなくてもゴールを達成していく人はいくらでもいますし、逆に、アファメーションを書いても効果のない人もいます。

どうしてこのような違いが出てしまうのでしょうか。


先ほどもご紹介したとおり、アファメーションの根幹には、「臨場感」というキーワードがあります。

アファメーションを書いても効果のない人は、そのアファメーションによって目指すべきゴールや目標の臨場感が高まっていないからに他なりません。

どうして高まっていないのかと言うと、コーチングの創始者ルータイスの言葉が非常に参考になります。


「頭の中のビジョンや理想、目標、あるいは将来を今の現実より強力でリアルにしたいと思うのなら、感情の力を使うことが必要です」


「明確さと強い思いと繰り返しによって、頭の中のイメージが変わり、物事がそうあるべき新しい感覚が生まれます」



この2つのルータイスのメッセージが事実を如実に表しています。

強く望む気持ち、その強い感情こそが臨場感を高めるし、目標とする対象がより明確になったり、アファメーションを繰り返すようになったりするということです。


逆に言うと、非常に強く望む気持ちがあれば、アファメーションを使わなくても、ゴールの臨場感は高まるし、ゴールは達成できるということです。

もしアファメーションだけがこの世で唯一のゴール達成法であるのならば、アファメーションを駆使する人だけが成功し、アファメーションを使わない人は決してゴール達成しないという二極化が起こるはずですが、現実はそうではありません。



アファメーションを使わないで自分の望みをかなえていく人は、脳の中で、何が起こっているのでしょうか。

その答えが「ビジュアライゼーション」と「セルフトーク」でしょう。


ビジュアライゼーションとは視覚化をはじめとした脳内での非言語イメージのことですが、人間の脳は、映像イメージが最も臨場感を感じるようにできています。

アファメーションを使わなくても、脳内で強い感情でもって、ゴールの世界の映像を無意識の人もいるかもしれませんが、何度も再現し、ゴールの臨場感を圧倒的に高めることができるのです。


現実に、ビジュアライゼーションの上手な人ほど、ゴールを達成していきます。



ビジュアライゼーションの簡単なワークをご紹介しましょう。


リラックスして、キッチンに新鮮なレモンを1個取りに行くところを想像してください。冷蔵庫に向かって歩き、ドアを開いて果物ケースを引き出します。その中の、固く黄色いレモンを手に取ります。冷蔵庫のドアを閉めて、レモンをカウンターに乗せます。レモンを前後に転がすと、しだいに柔らかくなってきます。刃物類の引き出しを開けてナイフを取り出し、みずみずしいレモンを半分に切ります。片方を手に取り、ゆっくりと口に運びます。口に入れる前に、果汁の香りを楽しみます。そして、実際に味わってみます。さあ、大きくひとかじりしましょう。

(ルータイス著「アファメーション」p253より抜粋)



セルフトークについても、簡単に触れておきましょう。

セルフトークは自身に語りかける言葉、自己対話、主に脳内会話のことですが、セルフトークの持つ影響力は非常に大きなものです。それは、セルフトークは言葉の問題だけではないからです。

言葉によって想起された映像や感情が、その人の脳やマインドに対して強く影響を与えています。


ビジネスの場面で、相手との商談に失敗をして、そのときの場面を思い出したり、何度も考えたりする人がいますが、このとき、「自分はなんてダメなんだ」とか「自分はいつもこんな調子だ」などとネガティブなセルフトークを発しているものです。

そして、このとき発しているのは、否定的な言葉だけではなく、否定的な映像や感情が必ず伴っています。まるで、実際の失敗体験を何度もしているかのように、脳内で再現している行為になってしまっているのです。


一度しか失敗していないことであったとしても、それをセルフトークとして何度も繰り返していると、セルフトークによって失敗をしたときの映像と感情が喚起され、実際にその失敗体験を何度も繰り返していることと等しくなります。

多くの人はこのことに気づかずに、安易にネガティブなセルフトークを発していますし、言葉の持つ影響力を過小評価してしまっているのです。


セルフトークと、広い意味でのビジュアライゼーションは、ワンセットになっているということです。そして、その中身の臨場感を圧倒的に強めます。



結論としては、アファメーションというのは使いたい人、使うのが楽しくて仕方のない人だけが使うべきものです。

アファメーションを好きでない人が、無理やり駆使しても、「やらなければならない」というネガティブな言葉や感情が巻き起こり、返ってゴールの世界の臨場感やエフィカシーを下げます。

好ましくないアファメーションは、逆効果と言えます。


アファメーションを好きではない人は、ビジュアライゼーションに集中しましょう。

もしビジュアライゼーションが好きではないとか、めんどくさいという人は、そもそもそのイメージする対象が、本当に心から望んではいない偽のゴールというべきでしょう。

ゴールの見直しが必要になります。


人間というのは、心から望むことは、無意識に、勝手にイメージをつくるものです。

2019年07月16日