マインドがエネルギーを生み出さなくなったとき その2


マインドがエネルギーを生み出さなくなったとき その2

苫米地式コーチング認定コーチの杉本浩章です。


昨日掲載したブログ:「マインドがエネルギーを生み出さなくなったとき」の続きを書いていきたいと思います。


マインドがエネルギー不足に陥ったとき、確認すべきことは2つあることを、前回のブログではご紹介しました。

その2つについて、さらに掘り下げて考えてみましょう。



まずひとつ目から、きちんとゴール設定が為され、「現状の外側」になっているかということです。

現状とは、今の時点で自分の置かれている目の前の状況はもちろんのことですが、現在の状態がそのまま続いた未来に起き得ること、現在の延長線上の未来のことも、実は含まれています。

ですから、現状の外側とは、現在の延長線上の未来では決して起き得ないこと、今の自分が生活を続けたときに起き得る未来をはるかに超えた次元の世界のことを指しています。


それを分かりやすい表現で言い換えるならば、今の時点でゴールの達成方法がまったくもって見えない、分からないようなゴールのことです。


例えば、営業職についていて、年収が300万円あったとします。それを、倍の年収600万円の自分をビジョンに思い描いたとしましょう。

これを現状の外側のゴール設定かと言うと、そうはなりません。この場合の年収が倍というのは、技術や知識を磨き、出世をしていけば、十分に達成可能な範囲内と考えられるからです。

達成方法が全く見えていないかというと、そうではないでしょう。上司に相談したり、読書に励んだり、数ある資格取得に挑戦して己を磨くとか、大学の社会人講座に参加してみるなど、ある程度の達成方法は自然に分かってしまうものです。達成可能そうな目標と感じられるのではないでしょうか。


現状の外側のゴールとは、そのような次元で考えるのではなく、達成方法が到底想像もつかないような突飛なものです。年収を10倍の想定で考える人生であれば、現状の外側の可能性は大いにあるでしょう。もしくは、まったく別の職業で、大成功を収め、年収1億の人生を目指すのならば、現状の外側と言えます。達成方法がまったく見えないのではないでしょうか。


そんな「現状の外側のゴール設定」が必要なのは、前回のブログにも書きましたが、マインドにたくさんのエネルギーを生み出してもらうためには、現状とゴールとの間に大きなギャップが必要だからです。

これが結構難しい。ホメオスタシス、恒常性維持機能、すなわち現状維持機能がなかなか強力であるために、私たちはコンフォートゾーンの内側のことしか見えません。それが認知のカラクリです。

私たちは意識こそしていませんが、普段から見えているもの、感じているものは、自分にとって重要なものだけです。セルフイメージがあって、そのセルフイメージに合致したもの、すなわちセルフイメージの維持に重要なものしか認識しないように、マインドは働いているのです。

コンフォートゾーンの内側のことしか見えていないというのは、そういうことです。外側のことは、スコトーマ(心理的盲点)に隠れます。


「現状の外側のゴール設定」が重要と言いますが、現状の外側が見えない私たちの認知のカラクリがある以上、ゴール設定すらままならないのです。

現状の外側のゴール設定をきちんと意識し続け、エフィカシーやセルフイメージを高め続ける生活習慣をもっていないと、そう簡単には見えてはきません。

ゴール設定の難しさは、こういうところにあるのです。


関連記事:「コーチングを理解しよう STEP5 エフィカシー」



さらに、マインドがエネルギー不足に陥ったとき、確認すべきことの2つ目についても考えていきましょう。

「ゴールの世界の臨場感」でした。

これもそう容易なことではありません。マインドは、最も臨場感の高い世界を現実と認識するようにできています。ゴールの世界の臨場感が目の前の現実世界よりもリアルであるように脳に働きかけることに成功すれば、マインドはゴールの世界を現実ととらえ認識し、その世界がコンフォートゾーンとなって、私たちは自然で無意識にゴールを達成することができるようになります。


I(Image) × V(Vividness) = R(Reality)

「イメージに臨場感が伴えば、それは現実のものとなる」という意味です。これはルー・タイスのプリンシプルとして非常に重要なもので、ルー・タイスの方程式とも呼ばれます。つまり、この方程式の意味することは、「ゴールの世界の臨場感が上がれば、それが現実になる」ということです。


身もふたもない言い方になってしまいますが、普通の人にとって、目の前の現実世界が最も臨場感の高い世界なのではないでしょうか。

よほど、瞑想の修行をしたとか、密教技術に長けているとか、臨場感の訓練を行ってきた人であれば別でしょうが、そうでもない人が目の前の現実世界よりもゴールの世界の臨場感を強めるというのは、簡単なことではありません。

小説やゲームなどに熱中し、現実世界のことは忘れ、小説等の世界の臨場感が最も高い状態になるというのは、一時的には可能でしょうが、そう長い時間は続きません。最後は、目の前の現実世界に臨場感を引き戻されるのが普通です。

これが、ゴールの世界の臨場感を最も高くするということの難しさなのです。


ではどうするか。

そのために、コーチングでは、エフィカシーの概念、セルフトーク、アファメーション、ビジュアライゼーションなどの技術が存在するのです。

これらを学び、実践することで、セルフイメージを書き換え、コンフォートゾーンをゴール側に移行させ、ゴールの世界の臨場感を高め続けるのです。ゴール達成を無理なく自然に行うのです。


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2017年08月14日