嫉妬(しっと)心の正体


嫉妬心の正体

【コーチングとヒーリングの融合】杉本ワークスの杉本浩章です。


皆さんは「嫉妬」という感情に対してどのように考えていらっしゃるでしょうか。

それはよくないことだとか、そのような感情を持つ人間は心の狭い人だとか、一方で、その感情があるからこそ、人は自分を奮い立たせて頑張れるのだと考える方もいるかもしれません。

恐らく、嫉妬という感情に対して経験がない、そのような気持ちを持ったことはないという人は、いたとしても、稀だと思います。

どうして私たちは、嫉妬という感情を持っているのでしょうか。どうしてそのような感情を持つ存在に、進化してしまったのでしょうか。



私たち人間は、動物と違って、情報という世界、情報空間に対しても「ホメオスタシス」が働きます。


本質的には、ホメオスタシスとは、日本語では「恒常性維持機能」と訳され、身の回りの環境とのフィードバック機能であり、自身の状態を一定に保つためのものです。

身の回りの環境とのフィードバック機能とは、例えば、外気の温度が上がり、体温が上昇しそうになると、体温を一定に保つため、汗をかくというようなものです。

ホメオスタシスは絶えず、周りとのフィードバック関係を築いているのです。

それも、自身の身体や状態を一定に保とうとするがゆえの進化の産物と言えます。


動物だったら、動物自身の身体の状態を一定に保つために、環境とのフィードバック関係を築く、すなわち、「物理空間」との関係性と考えられます。

ところが人間の場合は、さらに進化をしています。

どういうことかというと、物理空間とのフィードバック関係だけではなく、「情報空間」に対しても、ホメオスタシスを築けるのです。

そのいい例が、小説や映画の「架空」の世界に対しても、臨場感を感じ、感情を高ぶらせ、感動したり、涙を流したり、汗をかいたりすることです。


人間は、「情報空間」に対してもフィードバック関係を築き、ホメオスタシスが働くのです。



これは、身の回りのあらゆる情報に対しても、恒常性を働かせることを意味します。

簡単に言うと、身の回りの状況や環境をなるべく一定に保ちたいということです。

体調や身体環境を一定に保つだけではありません。


この一定に保つ領域をコーチングでは「コンフォートゾーン」と呼んでいるのです。

コンフォートゾーンとは、「ホメオスタシスレベル」のことです。

自身や無意識が居心地がよいと感じる空間や領域のことですね。


生活水準や年収、人間関係、居場所など、あらゆるものを自身の無意識が居心地がよいと感じる状態に維持しようとします。

それが、生態としての進化の帰着のひとつということのようです。生き長らえるため、遺伝子をより安全に後世に残すためのものと考えられています。



自身の状態や置かれた環境を情報という次元に対しても維持しようとする。

これによって、学校でのテストの点数や、仕事上での成績も概ね、一定を保ちます。


そして、他人に対しても変わって欲しくない、他人にも現状維持を要求するのが、私たち人間の本能なのです。当然のことながら、他人という存在に対しても、ホメオスタシスのフィードバック関係は築かれています。

この延長が、「嫉妬心」なのです。

嫉妬という感情が生じるときを思い返してみて下さい。

他人が大きく成長したり、自分と他人との「差」が大きなものとなったとき、その感情が出てきているはずです。

嫉妬心は、ホメオスタシスによるものだということに注目して下さい。

すなわち、嫉妬心も本能だということです。



嫉妬心はよくないもの、好ましくないものと考えられる向きもあるでしょうが、実は、本能なのです。

誰にでも起き得るし、自然なことなのです。

自分がもし、誰かに嫉妬心を抱いたとしても、恥ずかしがる必要もないし、むしろ自然な摂理だということを知って下さい。


ただし、嫉妬心ばかりの人生で、自身の心が傷ついていては、それも辛く悲しいことです。

そうならないためには、自身の「エフィカシーを上げる」ことが非常に効果的です。

「自負心」と考えて頂ければ分かりやすいと思いますが、「自己能力の自己評価」のことです。

それが高いと、自身の心に余裕が生まれ、嫉妬心が完全に無くなることはないのですが、かなりの割合で少なくすることができます。

余裕があると、イライラしているときは許せないことも、許せるようになるのと一緒です。



エフィカシーを上げる方法は、最も簡単な言い方をすれば、「コーチングを実践する」ことです。

高いゴールを設定し、マインドをそちらに照準を合わせ、そうして自身を磨き続けることです。

ゴールの世界に見合ったセルフトーク(自身に語りかける言葉)を維持し続けるように努めます。

その積み重ねが、高いエフィカシーと、心の余裕によって、自らのマインドを充分に満たしていくことができるのです。


今日もブログを最後までお読み頂き、ありがとうございます。

2017年08月24日