エフィカシーの高さは内側だけの方が?!


エフィカシーの高さは内側だけの方が?!

苫米地式コーチング認定コーチの杉本浩章です。


コーチングではゴールを達成するために、「エフィカシーを高めること」を最も重要視します。

エフィカシーの詳しい説明は以下に譲りますが、「ゴールを達成する自己能力の自己評価」のことです。


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なぜかというと、端的に言えば、自分はゴールを達成できる価値ある人間だと心から強く確信し、そうしてゴールの世界にいるはずの自分にふさわしいセルフイメージが作られる、臨場感が高まるからです。

人は、エフィカシーが高いと成功するのであって、成功してきたから自分に対する自信やエフィカシーが上がったのではありません。ここは、コーチングを学ぶ上で、注意すべきポイントです。

世間の一般的な感覚や常識とは因果を逆になので、強調しておきたいところです。


エフィカシーを高めるために、自分が日々使う思考や言葉には気を払わねばなりません。

言葉には力があって、その人のマインドや在り方そのものを変えるほどのものです。

自分は価値がないと思い込んでいる、すなわち、そういう言葉を使っていると、潜在意識はそれらを記憶し、そのような自分を本当に作り上げてしまいます。

コーチングの創始者であるルー・タイスは、「潜在意識は超高性能テープレコーダーのようなものだ」という言葉を残しています。



さて、人は、マインドを育てるために、日々使う言葉を大切にすべきという話をしましたが、何かしらの壮大なゴールを設定し、それに見合った言葉を日々多用し、人々の前でそういった世界や言葉を使いまくるのは考えものということを、指摘しておかなくてはなりません。


よく、自己啓発などで、「ゴールや目標は宣言すべき」ということを耳にします。宣言することで、自分に対する暗示を強化する意図や、臨場感を高めるためなのかもしれません。何の科学的根拠もなく、引き寄せの法則などという理由なのかもしれません。

いずれにしても、コーチングでは、この宣言は間違いなのです。なぜかというと、ドリームキラーが現れるからです。

人間には、他人には変わってほしくないというホメオスタシスレベルの感情がありますから、壮大なゴールや目標を他人に明かすと、不快感を示すのです。ゴールの達成を応援してもらえるどころか、返って邪魔されてしまうのです。


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よろしくないのは、ゴールや目標の宣言だけではありません。ゴールや目標の世界にいるはずの自分に見合った高いエフィカシーの言葉は、他人には単なる自慢話にしか聞こえない可能性もあります。

ちょっと極端な例ですが、もし、友人が、「俺は年収一億なんて余裕で稼げるすごい価値ある存在なんだ」などと言っているのを聞いたらどう思われるでしょうか。

親しい友人であれば、もしくは家族であれば、応援したい気持ちも湧くかもしれませんが、とは言うものの、そんなに自慢されても~と感じてしまうのではいでしょうか。


高いエフィカシーとそれに見合った言葉は非常に大切です。というか、必須です。ですけれど、何もそれを人前でさらけ出し続けろと言っているのではありません。そんなことをしていたら、嫌われてしまうだけです。

その言葉は主に、自分自身のマインドの中で温めておくべきもの、脳内会話にすべきということです。そうしてマインドを育て、セルフトークを健全化し、セルフイメージやゴールの世界の臨場感を高め続けるのがコツです。



余談ですが、自慢をする人というのは、魅力的には映らないですよね。自慢は避けるべきですが、なぜでしょうか。

それは、魅力的に映る人というのは、与える側の人間であるからです。相手が求めているものを的確に把握し、それを与えてくれる人が魅力的なのです。

相手の必要としているものをきちんと知らずに、ただやみくもに与えるだけでは、もちろんいけません。


魅力は、与えることによって、生じます。


しかし、自慢話はどうでしょうか。

自慢というのは、その先に、自分が認められたいとか、褒めてほしいという欲求があります。承認欲求です。

つまり、与えることと逆向きの、「求めていること」に他なりません。


魅力は、与えることによって生じるのですが、逆に、求めることによって、消失してしまう性質があります。

人間関係とは、そういうものです。

だから、自慢話は嫌われてしまうのです。


エフィカシーを高めるために、それにふさわしい言葉を使う意識は大変重要ですが、それは心の中にだけ、「内側」の世界でのみ使うのがいいでしょう。

外側で使うと(人前で言葉に出すと)、自慢と認識されてしまう可能性があります。

2017年08月25日