【コーチングで世界を創造する】杉本ワークスの杉本浩章です。
東京駅から有楽町にかけて、とてもお洒落な通りがあります。
『丸の内仲通り』です。
とても美しく、そして品格ある店構えや商品が並んでいて、私はとても好きで、よく散歩に行ったりショッピングを楽しんでいます。
商品やサービスには、「売れるもの」と「売れないもの」があります。
ビジネスなどを行う上では、当然、「売れたい」わけです。
この2つを分けている要素は、一体何なのでしょうか。
まず思いつくのが、「商品やサービスそのものが素晴らしい」ということが挙げられます。
しかし、本当にそれだけでしょうか。
例えば、書籍の場合で考えてみると、売れる本と売れない本の違いが、書籍の内容や質だけであるのならば、きっと世の中は、研究者や学者、超一流の成功を収めている人ばかりの本が売れることでしょう。
そして、そうでない人の本はなかなか売れないということになるはずですが、現実は違います。
「水(ミネラルウォーター)」1つ売るでも、細かな成分は違えど、すべて同じような「水」ですが、「売れる水」と「売れない水」があります。
大手メーカーが化粧品を売るにしたって、広告を同じ頻度で告知しても、あるタレントや女優さんを起用すると、とてつもなく売れることがあります。
「売れる」、「売れない」の違いは、商品やサービスの差だけではないということです。
違いを生んでいる最も大きな要素のひとつは、『ブランド力』です。
ブランドとは、人によって定義は異なりますが、「らしさ」、「見せ方」、「(組織の)あるべき姿」、「違いの明確化、差別化」です。
売れない商品があって、そうすると売りざるを得なくて値下げに走る。そうすると、売れないよりはマシだが、売上や利益は減る。結果として、構成員の給料が減ったり、会社組織の投資や研究資金も減る。
一方で、値下げをせずに、高額であるにも関わらず、バンバン売れるものも世の中にはたくさん存在する。
私は「ルイヴィトン」が好きで、よく買いに行きますが、財布は10万円以上するし、女性用ハンドバックは40万円くらいする。あまり知られていないのですが、ルイヴィトンは腕時計にも力を入れていて、30万円くらいからメインは70~100万円、3,500万円なんてのもあります。
そんなに高額でも、売れるものは売れるし、借金やカードローンをしてでも買う人がいて、売れています。
私のお気に入り ヴィトン限定モデル
先の例で言うと、売れる本というのは、そのブランド力があって、著者自身やプロデューサー、マーケッターのキャラクターやブランド力であったり、広告やCMに起用されるタレントの力もあったりします。
ミネラルウォーターの場合でも、水は水でも、売れる水は、ブランドがあるということです。
ご承知の通り、アップルやダイソン製品などは高額でも一世を風靡していますが、やはりファンの人達は、そのブランドに憧れたり、惚れ込んでいるわけです。
私が最近知って買った「ダイソンのドライヤー」、ドライヤーのくせに、5万円近くもするのです。それでも私は買いたい。
買って納得、風は違うし、髪は速く乾くし、フォルムはお洒落で美しいし、かっこいいし、部屋は飾れるし、ドライヤーに対するイメージや価値観、私のコンフォートゾーン(無意識に居心地のよいと感じる空間や領域)が思いっきり揺らがされます。
ブランドを飾る要素やキーワードというのは、その企業や組織の在り方によって異なります。
『組織のゴール(コーポレート・ゴール)』や『ブランド・ターゲット(理想的なお客様像)』によって変えたり、差別化していく必要があります。
ただ、外すべきでない統一条件というか、「ブランディング・キーワード」もあるのではないかと思っています。
それは、「美しさ、美意識」と「品格」。
この2つは、商品やサービスを値下げしないための商品価値やブランド力として、これからの生き残っていく企業の大前提条件になるのではないか、丸の内仲通りの街並みを見ていて、そう感じざるを得ません。
『私は美しいものにこだわり、美しいものを求め続けている。美しいものに囲まれた日々を過ごしている。』