貯金は必要、それとも不要?!


貯金は必要、それとも不要?!

【コーチングで世界を創造する】 杉本ワークスの杉本浩章です。


ある程度の年齢になってくると、どうして世の中こうも人によって言っていることが違うんだろうと不思議に思うことはないでしょうか。

あまりにも言うことが人によって違い過ぎるので、どちらが正しいのだろうかと迷ってしまいます。

聞く側にとってみたら、本当に困ります。

若い人や若い頃は、こうなってくると人生振り回されそうで怖いですよね。


なぜ、こうも人によって言うことが違うのでしょうか。



コーチングやマインドの働きを深く理解し始めると、その一端が見えてきます。

すなわち、人は自身のセルフイメージに則った考え方をします。別の言い方をすれば、自身のコンフォートゾーンを維持するために必要な考え方のみを選択します。

自分の在り方に合致した物事は視界によく入り、セルフイメージにそぐわないものはスコトーマ(心理的盲点)に隠れます。


早い話が、自分のマインドやセルフイメージに合致したものは視界に入ったり正しく思えるのです。そして、自身のマインドに合致しないものは見えなくなったり、見えても誤りに映ります。

これがマインドのカラクリ、認知の原理です。



僕が過去に悩んだ一例をひとつご紹介します。


僕は20代前半に借金でものすごく苦労をし、悩んだ経験があります。

働いても、どんなに稼いでも、そのほとんどが借金の返済になくなっていきます。これは本当に働く意欲を削がれます。

自分のつくった借金ではなかったので、本当に人生に納得がいきませんでした。


なので、とにかくお金持ちになりたかったのです。

どんなお金持ちがいいのか、どういう生活をお金持ちというのか、そんな突き詰めは当時まったくありませんでした。とにかく毎日がつらいので、お金に余裕があれば何でもいいという感じです。


お金持ちや世の富豪たちがどんな生活をしているかなどということに思考を巡らせる余裕はありませんでした。

当時の自分に、コーチングでいうビジュアライゼーションなど皆無です。ですから、今にして思えば、マインド変革など無理であったわけです。



随分と、色んな自己啓発本や成功法則の本、有名人たちの自叙伝をとてもたくさん読みました。

そして、本を読み始めて何年か経って、あることに気づきました。

「貯金をしなさい」という教えと、「貯金なんかすべきでない」という二極端の教えです。

どちらが本当に正しいのか、当時困り果てました。


それぞれの意見にそれぞれの考えや理由なりロジックなりがあります。

本の著者たちは、自分の思っていることが正しいと思っているわけですから、本にわざわざ記すわけですが、読む側の私にとっては非常に困った事態です。

どちらかを選択しなければなりません。


お金に困っている者にとって、「貯金しなくていい」は神からの救いに聞こえます。

お金がない生活の中での貯金は、想像を絶する苦痛と困難があるからです。なけなしのお金、たった1万円を毎月貯めて、それがとても大変に感じられ、1年続けたとしても、わずか12万円しか貯まらない。それで一体何の意味があるのだろうかと、随分私も考えました。



極論を言ってしまうと、人によって意見や考え方が違うのは、誠に自然なことです。

先に触れた認知のカラクリで言うと、人によって人生の目標やゴール、そしてそれに伴ってその人の思考パターンや認知活動、セルフイメージやコンフォートゾーンが変わってしまうのですから、物事の重要性や評価の在り方、優先順位が人によって変化します。

これが人によって善悪や真偽の判断が異なってしまう最大の理由です。



貯金の話で言えば、貯金が必要か不要かも、当然その人の状況や環境、そして人生の在り方やゴールによって異なります。

さらに、著者たちは自身のセルフイメージや「正しい」考え方によって、貯金の必要性に対してもっともらしい理由を付け加えます。


貯金不要論者たちは、大体こう言います。

若いうちは貯金なんかすることよりも自身に投資をしろ。積極的に学びにお金を使いなさい。

お金は使うためにある。貯めて使わないお金などに意味はない。

日本の経済はインフレを目指しているから、インフレ率の分だけ、貯金(の価値)が減る。

お金は使うからこそ経済がまわるし、消費や雇用や給料が生じる。お金を使うことは社会に対する還元だ。


どれももっともらしい理由です。



一方で、貯金必要論者たちの考えはこうです。

将来に備えるために貯金は絶対に必要。

不動産や投資をするためにはある程度の貯まった元手が必要。そのための貯金。

いずれ独立するための資金を築くため、貯金はすべきです。

ある程度の貯まったお金が、運用や投資などお金の知性を呼び込む。富が富を呼ぶ。


これらもすべて、もっともらしい理由ですね。



結局、私たちはどの意見を取り入れるべきなのでしょうか。

人の意見は、その人の立場によっても異なります。ごく自然なことです。


私たちが耳を傾けるべき対象は、私たち自身のゴールによって異なるというのが前提となるでしょう。

物事の判断や善悪は、ゴールによって変化します。ですから、自分に「ゴール」がなければ何も始まりません。

「はじめにゴールありき」ということです。


そのうえで、「自分にとって憧れの人やロールモデルとなり得る人、自分のゴールに近いゴールを持つ人に相談をしたり、耳を傾けるべき」という当たり前の結論に行き着きます。



ちなみに、私は貯金必要論者の側です。しかし、この考えを万人に促そうとは思っていません。

貯金は若いうちからも絶対に必要不可欠と考えています。

理由は以下のようなものです。


・ 貯金はすぐに増えたり貯まるものではないので、若いうちからコツコツとすべき。

・ 常に備えは必要。備えあれば患いなし。

・ 貯金がきちんとあると、お金や貯金があるという安心感が生まれる。お金や備えがきちんとある環境がセルフトークを健全でポジティブなものにする。

・ お金がある状態がコンフォートゾーンとなって、豊かさに恵まれたマインドが築かれる。

・ 世の全うな富豪や投資家たちの間で、貯金の必要性を説かない人はあまりいない。

・ お金を貯め、必要のないお金の使い道をなくすための心の修行、忍耐力が養われる。

・ お金が貯まるにつれ、お金に対する感謝の気持ちが芽生える。そして、お金の知性が身につきはじめる。

2019年08月09日