極限状態でいかにパフォーマンスを発揮するか


極限状態でいかにパフォーマンスを発揮するか

【コーチングとヒーリングの融合】杉本ワークスの杉本浩章です。


日常的でない状況でパフォーマンスを発揮する技術は、ときに極めて重要です。

最も日常的でない活動と言えば、筆頭に挙がるものとして、軍隊の活躍でしょう。

彼らは戦場や様々な作戦活動の中で、分単位はおろか、秒単位で正確に、そして極めて精密で高精度に、任務を遂行しなければなりません。そうでなければ、作戦などうまくはいかないでしょうし、自らの命をも落としてしまいかねません。

ほんの僅かなミスが、致命傷の世界です。


そんな世界だからこそ、彼らは日々熱心に訓練をします。

日常的でない空間でも完璧に作戦活動をこなす。そのためには、日々の訓練やトレーニングは欠かせません。



人間のマインドの働きを観察すると、パフォーマンスを発揮できる意識状態というのがあります。リラックスし、目の前のやるべきことに集中できる状況です。緊張し、体がガチガチになり、右往左往していては高い成果を生み出せないことは、我々は経験的に知っています。

コーチング流に言うと、コンフォートゾーン内であれば、高いパフォーマンスを発揮できます。ざっくり言うと、慣れている状況であればよいのです。

慣れている状況であれば、人間は高い成果を生み出せます。これは生得的な人間のマインドの性質と言えます。


関連記事:「コンフォート・ゾーン コーチングを理解しよう STEP4」



その慣れる方法ですが、軍隊ではまさに、訓練やトレーニング、多くの為すべきプログラムによって、作戦活動さながらの臨場感を維持し、任務に慣れるようにしているわけです。

任務が課せられる環境を、コンフォートゾーンとなるようにしていきます。


しかし、すべての状況を想定し、実戦さながらの訓練やトレーニングを行うことなどできるでしょうか。

ちょっと考えれば分かることですが、難しいですよね。そんなことをしていたら、国家の防衛費や軍事予算がいくらあっても足りないでしょうし、私たちの身体だってもちません。

すべてを現実的に想定・実地訓練することなど不可能です。



では、足りない部分をどう補っていくのか。それはオリンピック選手などが昔からやっていること。「イメージトレーニング」です。コーチング流に言うと、「ビジュアライゼーション(視覚化イメージ)」です。

映像をイメージすることで、頭の中でその世界に慣れていき、その状況でのパフォーマンスアップを図るのです。


イメージトレーニングですか、などと侮れません。脳は臨場感さえ感じていれば、現実だろうと、想像上の仮想世界であろうと、関係ありません。

もっと言うと、その二つの世界、すなわち、現実世界と仮想世界に、本質的に差がないのです。

それは、脳という器官が頭がい骨内に幽閉され、外部とは感覚器からの信号を受け取ることによってのみ関係性を築いていることを考えれば、納得の一要素となるはずです。

脳は、神経を通して、電気信号を外部から受け取っているだけに過ぎません。脳が直接、物を触ったり、何かを聞いたり、直接見ているわけではないのです。脳は、信号を受け取っているだけです。


脳は情報処理器官でしかありません。

そして、臨場感を感じさえすれば、その臨場感を感じた世界が、脳にとっての現実となります。

小説の世界に臨場感を感じれば、脳は小説の世界を現実とし、汗をかいたり、ハラハラしたり、涙したりするのです。

認知科学以降の「現実」というのは、今臨場感を感じている世界のことです。

仮想世界か、物理的現実世界かは、関係ありません。それが、現代認知科学のひとつの到達点です。



イメージトレーニングも、実地訓練も、臨場感さえあれば、本質的に脳にとっては違いがないということが、認知科学以降、分かってきました。

これは私たち一般の人間にとっても歓迎すべきことです。非日常空間を、イメージトレーニング(ビジュアライゼーション)によって、日常空間化していくことができる、慣れていくことができるということだからです。


極端な例ですが、好きな女性に告白したいとします。

私たちは、どうやって慣れろというのでしょうか。誰か他の女性に告白しまくって、練習しろとでも言うのでしょうか。姉や妹を練習につきあってもらえとでも言うのでしょうか。

これこそ、非現実的ですよね。

この場合の効果的な方法とは、まさに、「イメージトレーニング」です。

イメージの仮想世界で、練習を徹底的に行えます。想像上の世界のことですから、お金もかかりませんし、誰かに迷惑をかけることもありません。それでも脳にとっては、臨場感さえ感じていれば、現実となります。



慣れるということが、ハイパフォーマンスの秘訣であることをお話ししてきました。

それには、「現実世界での実際の訓練」という合理的な方法があるとともに、「イメージトレーニング」という方法もあるということ、その意味で、大きくふたつの方法があります。


脳の中での仮想的な訓練、すなわちイメージトレーニングはさらに、コーチングでは、「セルフトークのコントロール」、「アファメーション」、「ビジュアライゼーション」など、色々とあります。


今日もブログを最後までお読み頂き、ありがとうございます。

2017年09月05日