閃(ひらめ)くときのために


閃(ひらめ)くときのために

苫米地式コーチング認定コーチの杉本浩章です。


突然閃(ひらめ)くときってありますよね。ずっと考えていたこと、分からなかったこと、難しい問題の解決方法など、なぜかパッと思い浮かんでくるわけです。

どういうときに思い浮かんでくるのかというと、概ね、その問題の解決方法に集中していないとき、言わば、その問題から意識が離れているときが多いものです。

どういうメカニズムでそのように脳が働くのかは、よく分かりませんが、「深くリラックス」しているときに閃くということは分かっています。

人間が思いっきりクリエイティビティ(創造性)を発揮するときが、リラックスし、脳がハイパフォーマンスを発揮できる「意識状態」のときであるということは、コーチングの世界ではよく知られています。


特に閃きやすい時間帯と言えば、「朝」でしょう。皆さんもきっとご経験があると思います。

朝は、脳が最も働きやすいと言われることが多いですね。夜ゆっくり休んで熟睡し、疲労が回復し、そして朝を迎え、そのときが脳にとっての黄金時間になりやすいのは頷けます。リラックスもしやすいでしょう。


仕事をバリバリこなす方で、「早起きして朝のうちに多くの仕事を片づけてしまう」、「勉強は朝一番にやってしまう」、「読書は朝にかぎる」という習慣の方が結構います。

そういう方たちは経験的に、脳が最もハイパフォーマンスな時間帯が朝だということを知っているのでしょう。朝がとても静かで、電話やメールに邪魔されにくいということもありますね。


私の周りにも、3時起き、5時起きの人がいます。前の晩は比較的に早く寝て、その時間に起き、やるべきこと、集中したいことをその日の最初にやってしまうそうです。色々実験してみて、そうするようになった、その方がはかどると皆さん言います。



よりよい閃きをコントロールできたら最高ですね。この日に大事なことがあるから、それまでに閃いといて無意識さんみたいな。

閃く習慣をコントロールする術は、あれば皆さんにお伝えしたいところですが、私は分かりませんし、聞いたこともありません。


ただ、閃くために必要な、絶対条件はあります。

「ゴール」です。

これを解決したい、あれをどうにかしたいなど、解決するというゴールがあって、それが無意識にとって宿題として出されているから、そのうちに閃くのです。

ゴールがなければ閃きません。

ゴールがあると、無意識はそれを解決しようと、水面下で働き続けているのです。

コンピューターになぞらえるなら、「バックグラウンドプロセッシング」というやつです。


表向きは働いているようには見えません。しかし、見えないところで確実に、少しずつかもしれませんが、解決に向けて日々動いているのです。

それがバックグラウンドプロセッシングであり、無意識の働きです。



ですから、何かを解決したいとき、閃きたいときの要素は、次のようになります。

まず、どうしたいか、「ゴール」ですね。ゴールを設定します。それが無意識に対して、宿題を出していることになります。

ゴールがなければ、行き先がなければ、脳や無意識は前に向かって働きようがありません。その場合の無意識の働きは、「現状維持」に徹します。

ゴールさえあれば、脳には志向性があるので、無意識はそちらに向かいます。そういった心の働きをコーチング用語で、「目的的志向:テレオロジカル(Teleological)」と言います。


そして、「あきらめない」こと。あきらめたら、無意識はあきらめたという情報を受け取り、バックグラウンドプロセッシングが働かなくなってしまいます。

「あきらめないスキル」というものが、コーチングの非常に重要な要素です。


最後に、無意識の計算結果、判断を「待つ」ということ。

待てるかです。これが人間は意外と難しい。大体の人は待てずに、いわゆる「挫折」という言葉を使います。

なかなか待てないんですね。

無意識は必ず、表面上ではまったく見えませんが、陰でひっそりと、そして確実に、ゴール達成を目論んでいます。その無意識、人の神秘の力を心から信用し、答えを待ってあげることが大成功の秘訣です。

2017年09月08日