褒めを素直に受け入れる


褒めを素直に受け入れる

苫米地式コーチング認定コーチの杉本浩章です。


日本人は、褒められることが苦手な人が多いようです。

男性なら、「かっこいいね」、「すごいね」、「頭いいね」などと褒められるかもしれませんし、女性なら、「きれいだね」、「かわいいね」、「素敵だね」、「本当によくできるね」などと言ってもらえるかもしれません。


皆さんは褒められたとき、どんな反応を示しますか。

だいたいの人は、「そんなことないですよー」、「これくらい普通ですよ」という感じの、いわゆる謙遜(けんそう)じみた形になるのではないでしょうか。

平たく言うと、素直に褒めを受け入れてないわけです。

なぜでしょうか。

日本人の場合、文化の影響が大きいのでしょう。謙遜を美徳とする文化、褒めを認めることがなんとなく自慢気味というか横柄に感じる民族性、控えめこそが美しさ、そのような雰囲気が日本文化には確実にあります。

それをどこから習うのか、学校で習う人もいるかもしれませんが、大半は親か周りの人間でしょう。習うというより、皆がそうしているから、単にそれが正しい常識と思い、真似ているだけなのでしょうが。

大勢の人がやっていると、なぜかそれが絶対的に正しいように感じ、私たちは概ね、それを真似ようとしてしまいます。それすらも、民族性、文化の影響かもしれません。



コーチングでは、このスタンスは問題とします。

褒めを素直に受け入れないということは、脳や無意識は、その拒否的な発言をそのまま受け入れ、自分はその褒めに値しない、価値のない人間なんだとセルフイメージを構築してしまうからです。

無意識自体は、非常に素直なのです。

ですから、日本人の謙遜的な発言や態度は、内容や場合によっては、自分の能力や存在価値、未来の自分の在り方そのものに直結し、悪影響を及ぼし、コーチングにおいてはゴール達成の大きな障害になり得ます。


言葉は扱い方次第で、敵にも味方にもなります。

ゴールの達成を後押しするポジティブな言葉であれば、それはきわめて強い味方になります。

自身を否定的な言葉で扱えば、それは自身(の脳と心)を破壊し、未来はネガティブな方面へと向かっていってしまいます。


褒められたときの態度は重要です。セルフイメージを高め、そして人間関係を円滑にする自分なりの返答を、よく吟味する必要があるでしょう。

最もシンプルな答えは、「ありがとう」です。



嫌みにならず、横柄な態度にならず、そして、褒めを素直に受け入れる姿勢は、人間関係においても、とても有利に働きます。

相手が心を込めて褒めてくれるとき、あまりにそれを否定し過ぎると、こちらは謙遜のつもりでも、「素直でないやつだ」などと思われる可能性もあるからです。せっかく褒めてあげたのに、もう褒めるのやめようとなりかねません。

褒めを素直に受け入れるのも、相手への思いやりと考えましょう。

そのようにして、相手と接していると、相手も自分もよりポジティブな精神状態になり、セルフイメージも高まり、より素晴らしい人間関係と未来の両方が築けます。

2017年09月11日